データ復旧事例
【HDD異音の種類ごとに解説】異音発生のハードディスク(HDD)について
本日は、障害が発生したハードディスクの中でも非常に多い「ハードディスクの異音」についてご説明させていただきます。
0.はじめに異音発生のハードディスクの取り扱いについて
ハードディスクは正常に動作している際は、モータの回転音以外はほとんど音がしない機械です。
金属が接触するような音や、電子音のような音が発生したハードディスクのほとんどは
物理的な障害が発生しています。
物理障害は発生したハードディスクは通常のパソコンや復旧ソフトではデータを取り出すことはできません。
それどころか、通電を繰り返す、復旧ソフトを使用することで
症状が悪化し二度とデータを取り出すことができなくなってしまうリスクがあります。
本記事を参考にして、ハードディスクの症状をご確認いただく場合は、
最低限の通電にとどめ、
確認後には技術力のあるデータ復旧専門業者にご相談いただくことを強くおススメさせていただきます。
1.ハードディスクの異音の大きさ
障害のあるハードディスクから発生する異音の大きさは千差万別です。
ハードディスクからある程度離れていてもすぐにわかる大きさの異音が発生することもあれば、
ハードディスクに耳を当てないと聞こえない小さな異音が発生していることもあります。
ハードディスクの挙動がおかしと感じ、音を確認する際には、
ハードディスクに耳を当てて小さな音も聞き逃さないようにして確認するようにしましょう。
カチャカチャといった金属同士が接触するような音や、
ピーブーといった電子音のような音が聞こえる場合は要注意です。
2.ハードディスクの異音はいつ鳴る?
ハードディスクの異音は起動時に発生することが非常に多いです。
物理障害が発生しているハードディスクが通電されると、
「ブーン」というモータの回転音とともに、
起動後数秒~10秒以内に継続的な金属音や、電子音のような異音が発生します。
その後、継続して音が鳴り続ける場合と、途中で音が鳴らなくなる場合があります。
よくあるケースとして、
サーバ機器、NAS機器など、使用者の近くに設定していない機器に障害が発生した際に
障害発生後に機器本体の確認を行うまでに少し時間がたち、
異音が鳴りやんでいるケースがあります。
異音が発生していないので、致命的な障害は発生していないと勘違いしてしまい以後の対応を間違えてしまう
という場合があります。
サーバ機器、NAS機器に障害が発生した場合、再起動を試みる際に、
機器本体に耳を当ててみて起動時の異音が発生していないかどうかを確認してみることも重要です。
3.ハードディスクの異音①【金属同士が接触するような音】「カチカチ」「カッコン」「キュルキュル」「コトコト」「カチャカチャ」「シャー」など
金属同士が接触するような音が発生している場合は、
ハードディスク内部の「磁気ヘッド」といいう部品が損傷している可能性が高いです。
一重に「磁気ヘッド」の損傷といっても、ハードディスクのメーカーや損傷具合、
また人それぞれによって擬音の表現が異なるので、音をお伝えすることは難しいのですが
お客様が次のような擬音を使用される場合は「磁気ヘッド損傷」の可能性が高いと判断しています。
■HDDから「カチカチ」音がする
■HDDから「カッコン」音がする
■HDDから「キュルキュル」音がする
■HDDから「コトコト」音がする
■HDDから「カチャカチャ」音がする
■HDDから「シャー」音がする
■HDDから「チリチリ」音がする
「磁気ヘッド」が損傷している場合、
通電を繰り返すことでハードディスクの記録メディアに傷をつけてしまい症状が悪化する可能性が高いです。
ハードディスクへの通電や確認は最小限にとどめて、
信頼のおけるデータ復旧の専門業者に相談すること強くおススメいたします。
4.ハードディスクの異音②【電子音のような音】「ププププッ」「プップップッ」「ジー」「ジジジ」など
ハードディスクから電子音のような異音が発生している場合は、
「ヘッド吸着」や「モータロック」と呼ばれる症状の可能性があります。
Seagate製やSamsung製の2.5インチハードディスクに比較的多く発生する症状です。
また、ハードディスクを落下させてしまった場合や、
機器の電源が突然シャットダウンしてしまった場合などにも発生する症状です。
非常に小さい音の為、ハードディスクに耳を当てないと聞こえないことが多いです。
次のような擬音で表現させることが多いです。
■HDDから「ププププッ」と音がする
■HDDから「プップップッ」と音がする
■HDDから「ジー」と音がする
■HDDから「ジジジ」音がする
ヘッド吸着とは、
ハードディスク内部で磁気ヘッドが正常な待機位置に戻らず、プラッタ(記録メディア)上で停止した状態です。
通電時にモータは回転しません。
データ保存されているプラッタと磁気ヘッドが接触している状態の為、
取り扱いを間違えると症状を悪化させてしまう可能性があります。
「磁気ヘッドの損傷」の場合と同様に、
ハードディスクへの通電や確認は最小限にとどめて、
信頼のおけるデータ復旧の専門業者に相談すること強くおススメいたします。
5.ハードディスク異音③【モータ障害】「ブー」「ビー」「ジー」
通電時にモータが回転せず次のような異音が発生している場合は、
ハードディスクのプラッタ(記録メディア)を回転させるスピンドルモータが損傷している可能性が高いです。
■HDDから「ブーブー」と音がする
■HDDから「ビービー」と音がする
■HDDから「ジージー」と音がする
異音を聞くだけでは、前項の「ヘッド吸着」と見分けることが難しい場合もあります。
ハードディスクの分解を行いスピンドルモータの状態を確認する必要がありますが、
ハードディスクの分解はクリーン環境設備内で、
技術力のあるデータ復旧専門会社が行わないと症状を悪化させてしまいます。
「モータ障害」が発生している可能性がある場合は、
ハードディスクへの通電をすぐに止め信頼のおけるデータ復旧の専門業者に相談するようにしてください。
6.ハードディスクの異音④【音がしない・無音】
ハードディスクに通電をしても、全く音がしない場合は当然のことですが、
ハードディスクに障害が発生している可能性があります。
正常なハードディスクは、
通電時にモータが回転する「ブーン」という音がしますが、
モータの回転音がしない場合は、
ハードディスクのデータ通信と電力供給を行う基板(PCB)に障害が発生している可能性があります。
ハードディスクに基板障害(PCB障害)は電源ケーブルの差し間違え、
停電復帰時の過電流などが原因になることもあります。
外付けハードディスクの電源ケーブルや、USBケーブルに不具合が発生していて、
ハードディスク本体には損傷がない場合もありますので一概にハードディスク本体の障害とは言えない症状ですが、
確認の為に定格の異なる電源ケーブルをつないでしまい完全にハードディスクを損傷させてしまうケースもある為、
データ復旧専門会社に相談し対応を考えられることをおススメいたします。
7.【まとめ】ハードディスクから異音が発生した際の対応方法
異音の発生しているハードディスクのほとんどは物理的な障害が発生しています。
ハードディスクに物理障害が発生している場合は、
専用の設備と機材がないとデータ復旧をすることができない可能性が非常に高いです。
データ復旧の専門業者としては、
症状の悪化を避ける為できる限り通電は避けていただきご相談いただくことを強くおススメいたします。
【データ復旧専門クイックマンは全ての異音ハードディスク対応が可能です】
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異音のするハードディスクでお困りの際は一度ご相談ください。
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