データ復旧事例
ハードディスクの仕組みの説明と万が一の時の対応方法
ハードディスクの性質
一般のパソコン内部のパーツには、マザーボード・CPU・メモリ、そしてハードディスク等のパーツで構成されています。
その中で故障率が高いと言われている一つが、ハードディスクです。 理由はハードディスクの内部にはレコードの構造に似た駆動部があり、データが記録されたディスク、そのディスクをスピンさせるモーター部、ディスクへデータを読み書きするアーム部などがあります。
ディスクは毎分5,000回転以上で回転し、アームも1000分の4秒といった速さで目的のデータが保存された位置まで移動します。
これら物理的な動作を絶え間なく頻繁におこなう為、モーター部分の摩耗やアームの破損などは避けられず、どうしても故障が発生してしまいます。
すこしずつ進行する症状であれば、その間に大事なデータを退避させることもできるかもしれません。
ただ、物理的な故障の場合、突然発生し、以降まったく使えないということもあります。
数年前にタイで大規模な洪水が発生してニュースなどで話題になりましたが、タイはハードディスクの1大生産地でもあり、洪水当時に生産されたHDDは品質が悪く故障が多発しました。
同じ機種、同じロットのHDDばかりある日突然プツッと動かなくなるので、突然死するHDDとして業界内で有名になりました。
仕事で必要不可欠なファイルやデーター等の重要なファイルは定期的なバックアップが欠かせません。
しかし企業によってはこのバックアップが、おざなりになっているという事はしばしば散見されます。
また、バックアップをUSBでの外付けディスク等に取得する前に、ファイルがローカルディスクに残されたまま、ハードディスクにアクセス出来なくなるという事はあり得る事です。
まずは慌てずにデーター復旧の専門業者に依頼する事が大切
しかも当該のファイルが大変重要なファイルで、作成する為に何日も掛けて作成されたものであれば、一から作り直すというのは大きなロスになります。
そもそも再作成が可能なファイルであればよいですが、顧客情報や収集した統計データ、写真データなど二度と作れないデータも多いです。
この様な場面で、ある筈のファイルが見つからないとなれば、慌ててしまうというのは人情というものです。
しかし諦めないでください。
見つからないファイルを復旧出来る可能性はあります。
希望を捨てずに、まずはデータ復旧の専門業者に依頼されてはどうでしょうか?
ここで大切な事は市販のデータ復旧ソフトを利用して、復旧を試みるのは避けなければなりません。
物理障害などである場合、余計に被害を広げる可能性が高いからです。
一旦シャットダウンをして、データ復旧の専門家の到着を待つ事が、最適な結果を生むでしょう。