データ復旧事例

明石 TS-233 NAS復元事例～不良セクタ発生による物理障害からデータ救出に成功！

投稿日：2025.05.23 更新日：2025.05.23

メーカー：QNAP製
型番：TS-233 容量：2TB×2
症状：アクセス出来ない
障害：複合障害（物理障害+RAID障害）
期間：3日間

明石市出張データ復旧事例　お問合せ内容　

明石市内で複数の店舗を展開する飲食業者様より、QNAP製TS-233（2TB×2）のNASに突然アクセスできなくなったとのご連絡をいただきました。こちらにはメニューの写真やお客様の記念写真など大切な画像データが多数保管されており、他社業者へ急ぎで依頼したものの「NASの対応が困難」「即日復旧不可」との回答を受けられていました。急を要する案件ではないものの、将来的な備えとして確実にデータを取り戻したいという強いご要望でのご相談です。

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明石市出張データ復旧事例　診断結果のご案内

お預かりしたTS-233を開封し内蔵HDDをデータ復旧専用機器で診断したところ、両方のHDDに不良セクタが発生している事を確認しました。本来、RAID1構成のため片側のみの障害であればシステムは稼働を続けるはずですが、両ドライブともに同時に劣化が進行していたため、RAIDを構築出来ずアクセスできない状況が発生したと判断しました。ただ、同時にHDDが障害発生するとは考えにくい為、1台は以前から障害が発生しており動作しておらず、もう1台のHDDのみでNASとして動作し続けていた可能性がありました。お客様にTS-233のメンテナンスを直近でいつされたかお伺いすると全くしていなかったと言う事でした。QfinderProもアンインストールされていると言う事で、HDDの状況などを確認できない状態で運用されてたようです。

明石市出張データ復旧事例　復旧作業

初めに、NASからHDDを取り出し、データ復旧専用機器ででセクタ単位のクローンを作成しました。エラー箇所は読み取る時間を調整する等で可能な限り回収し、2台共、高精度なクローンディスクを作成する事が出来ました。両ディスクを1台ずつでRAIDの再構築実施。内部のデータに差異が無いかを確認すると、同じファイルで更新日時に違いがある事が分かりました。より新しいデータが存在するディスクが直近まで動作していたHDDと判断し、RAID上のデータを納品用HDDに確保しました。

取得したデータをリスト化し、お客様にお送りしデータの内容に問題が無いかを確認して頂きました。

明石市出張データ復旧事例　作業結果

お客様からフォルダ構成に問題が無さそうと言う事で、実際に復旧データをご来店頂き確認して頂きました。復旧し確保した共有フォルダを開くと全てのメニュー写真やお客様の記念画像が元のフォルダ構造で正常に表示されました。お客様からは「NAS内部の構造を壊さずに見事に復元していただき感激しました」と大変喜んでいただき、スタッフの皆様も安堵の笑顔を浮かべられました。

明石市出張データ復旧事例　技術員より

RAIDデグレード中でもシステム起動を維持できる場合は、分解作業をせずに復旧する手段が有効です。ただし、不良セクタが進行するとさらに読み取りが困難になりますので、SMART監視を有効化し、警告を検知した時点での早期ドライブ交換をおすすめします。また、今回のような緊急対応用に、NAS外付けUSBポートへUSBメモリやHDDを常時接続しておくと、障害発生時に速やかに一時退避先を確保できるため準備しておくと安心です。

明石市出張データ復旧事例　まとめ

今回は、明石市の飲食業者様からの依頼で、QNAP TS-233の両ドライブに発生した不良セクタをデータ復旧専用機器で読み取り、RAID1構成のデータを高精度に再構築しました。大切な写真データを無事に救出し、お客様のビジネス継続をサポートできたことを嬉しく思います。データトラブルでお困りの際は、まずはお気軽にご相談ください。