データ復旧事例

F4-220復旧事例｜須磨区製造業のお客様からのご依頼「共有フォルダが見つからない」RAID崩壊のNASから即日データ復旧成功！

投稿日：2025.05.21 更新日：2025.05.21

メーカー：TerraMaster製
型番：F4-220　容量：2TB×4
症状：アクセス不可
障害：RAID崩壊
期間：3日

須磨区TerraMasterデータ復旧事例　お問合せ内容　

神戸市須磨区の製造業の企業様より、「NASにアクセスできず、共有フォルダが見つからない」とのお問い合わせをいただきました。使用されていた機器は、TerraMaster製F4-220で、2TBのHDDが4本搭載されたRAID5構成のNASです。
業務用の図面ファイルや取引先情報などが保存されており、朝から突然アクセスが不能に。社内ネットワーク上でもNASが認識されず、急ぎ調査されたとのことでした。

社内対応として電源を一旦落とし、HDDを取り出して外付けHDDケースを用いてPCに接続を試みたものの、すべてのドライブが未フォーマット状態として表示され、中のデータには一切アクセスできなかったそうです。
他社のデータ復旧業者にも問い合わせたが、即日の対応は難しいと断られ、当社に「今日中に診断と概算見積だけでもしてほしい」とご連絡をいただき、直ちに持ち込みいただきました。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

須磨区TerraMasterデータ復旧事例　診断結果のご案内

お持ち込みいただいた4本のHDDはすべて物理的には通電・認識されており、専用機器にてセクタ単位で診断を実施したところ、1番HDDに不良セクタが存在していることが確認されました。
他の3本のHDDには目立った物理障害はなく、RAID5構成であれば最低3台のデータが健全であれば論理的な復元が可能と判断。

ただしRAID情報（パリティの構成・順番など）に破損があり、通常のRAIDリビルド処理では復旧が困難な状態にあったため、専用の復旧機器によるRAID解析を実施することをご提案。お急ぎとのことから、特急プランにて即作業に入りました。

須磨区TerraMasterデータ復旧事例　復旧作業

まず、物理障害が検出されたHDD（HDD1）からデータ復旧専用機器を使用して不良セクタをバイパスしながらの高精度クローン作成を行いました。結果99.9%以上のデータを回収する事が出来ました。

次に、健全な3本（うち1本はクローン）を用いて、RAID5の論理構成を徹底的に解析し、ファイルシステムの整合性を確認しました。

次に専用機器上で仮想的RAIDを構築し、にマウントされたRAIDボリュームからは、CADファイル・工程表・PDFの取扱説明書など多数の業務データが確認できました。その後、破損ファイルがないか整合性検査を行い、指定の外付けHDDへデータを安全に移行。無事データの確保をする事が出来ました。

須磨区TerraMasterデータ復旧事例　作業結果

お客様立会いのもと、納品用HDDに移行されたデータを実際に開いて動作確認していただいたところ、「これまで業務で使っていたファイルです！」と大変喜ばれました。
特に、すぐに提出予定だった重要な設計ファイルがそのままの状態で確認できたことに安堵されたご様子で、「まさか即日対応でここまでしてもらえるとは思わなかった」との感謝のお言葉をいただきました。

須磨区TerraMasterデータ復旧事例　技術者より

RAID構成のNASは、一部のHDDに障害が発生しても表面上は通常通り動作することが多く、そのまま使い続けているうちに致命的なデータ破損が起こるケースがよくあります。
今回のようにアクセス不能になった場合、電源を何度も入れ直したり、HDDを個別にPCに接続して開こうとするのは、RAID構成を崩壊させる原因にもなり得ます。

万が一RAID構成のNASに不具合が起きた場合は、電源を切ったままにし、全HDDをそのままの順序で保存し、信頼できる復旧業者に相談することが最も安全な選択です。