データ復旧事例

【西宮｜夜間対応】RAID崩壊したQNAP NASから全データ復旧に成功した緊急事例

投稿日：2025.05.15 更新日：2025.05.15

メーカー：QNAP製
型番：TS-431+　容量：2TB×4
症状：アクセス不可
障害：RAID崩壊
期間：/3日

西宮夜間データ復旧事例　お問合せ内容　

「今すぐ助けてほしい。NASが動かないんです」——金曜日の夜20時過ぎ、慌てた様子で西宮市内の中小企業様から緊急のお電話をいただきました。業務用に使用していたQNAP製NAS「TS-431+（2TB×4）」が突如アクセス不能に。社内のIT担当者がHDDの劣化を疑い交換を試みた際、誤って正常なドライブを抜いてしまい、RAID構成が崩壊。電源を入れ直してもQNAPが正常に起動しない状態に陥ってしまったとのこと。

月曜日朝イチにはクライアントへの納品が控えており、「どうしても、どうしても月曜までに必要なプロジェクトデータがあるんです」と切実なお声。すでに他社2社に相談されたそうですが、いずれも「対応は週明け以降」との回答で、当社に“最後の望み”としてご連絡いただいたとのことでした。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

神戸市西区夜間データ復旧事例　診断結果のご案内

神戸三宮ラボにNAS本体と4本のHDDを直接お持ち込みいただき、即時診断に入りました。RAID構成はRAID5、しかし起動記録やRAID情報が完全に破損しており、QNAP側のRAID管理情報は消失状態。抜かれたHDDは、ローテーション的に重要なパリティ情報を持っていたことも発覚。RAID崩壊の典型例であり、特に順番違いで電源を入れたことで再構築情報も失われた可能性が高いと判断しました。

また、HDD4本中1台には物理障害の兆候があり、いずれも一歩間違えば重度物理障害に進行するリスクがある状態でした。時間との戦いが始まりました。

神戸市西区夜間データ復旧事例　復旧作業

お預かりしたQNAP製NAS、TS-431+から取り出した内蔵HDDをRAID崩壊した状態からの仮想RAIDの再構築をデータ復旧専用機器上で試みます。各ディスクのスパン・パリティパターンを検出し、RAIDの順序・ブロックサイズ・ディスクローテーションを解析。RAID構成の設定後、仮想RAID環境を構築し、ファイルシステムが正常に動作している事を確認する事が出来ました。

RAID再構築が完了した仮想環境からファイルシステムをマウントし、データ領域からお客様のデータを納品用媒体へ確保していきます。結果、総容量は3TB強、ファイル数は150万ファイルほどありましたが、全体の99%以上のデータを論理整合性を保った状態で抽出することに成功しました。