データ復旧事例

夜間でも駆け付け対応！神戸市西区の企業NASがRAID崩壊―深夜の緊急復旧に成功した事例

投稿日：2025.05.13 更新日：2025.05.13

メーカー：バッファロー(Buffalo)製
型番：WSH5411DN08W6　容量：2TB×4
症状：アクセス不可
障害：RAID崩壊
期間：先行納品/翌日　完全納品/3日

神戸市西区夜間データ復旧事例　お問合せ内容　

ある金曜日の午後10時過ぎ、神戸市西区の企業様より慌ただしい電話が鳴りました。内容は「Buffalo製のNAS（WSH5411DN08W6）が突然アクセス不能になった」「RAIDが崩壊していると表示される」「明日までに営業資料と顧客データが必要」とのこと。すでに2社に問い合わせたが「夜間対応はできない」と断られたとのことで、絶望的な様子でした。「夜中でもいい、今すぐ対応してくれる業者を探している」との緊迫した依頼を受け、当社ではすぐに技術スタッフが出動準備を開始。現地対応による診断の体制を整え、すぐにお客様オフィスへ向かいました。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

神戸市西区夜間データ復旧事例　診断結果のご案内

専用機器による詳細診断を行った結果、NASに搭載された4台の2TB HDDのうち、1台に物理的なセクタエラーを確認、さらに1台についてはデータ領域にアクセスできない重度物理障害である事が分かりました。RAID構成はRAID5で、1台の障害であれば冗長性で持ちこたえられますが、2台の同時障害によって完全にRAID崩壊が発生している状態でした。恐らく1台は今回のトラブルより以前に動作しておらず、3台でRAID5を構成していたと判断。そこにさらに1台が損傷してRAID崩壊が起こったと推測しました。

各HDDのデータ領域にアクセスしファイルの更新日時を確認すると奇跡的に重度物理障害が発生しているHDD以外の最新データの日時が合っている事が分かりました。

不良セクタが発生しているHDDのクローン作成を行ない、障害が発生していないHDD2台とクローンディスクで再構築を行う方法で復旧方針を決めお客様にご案内した所、特急作業でご依頼を頂く事が出来ました。最重要のファイルを先行納品し、残りのデータについても特急対応で作業を進める事で、HDDをお預りし神戸三宮ラボで夜間作業を進める事になりました。

神戸市西区夜間データ復旧事例　復旧作業

神戸三宮ラボに到着しすぐにデータ復旧復旧専用機器を用いて、不良セクタが発生しているHDDからセクタ単位のイメージをクローンディスクへ作成していきます。この専用機器はHDD内に磁気ヘッドを直接コントロールする事が可能で、不良セクタ上のデータに可能な限りアクセスする事が可能で余さずデータの回収が可能になっています。

その後、2台の既存HDDと作成したクローンディスクを用いて仮想RAIDを専用機器上で再構築。各ディスクの順序・ストライプサイズ・パリティ位置などを慎重に解析し、RAID崩壊前の正確なRAID5構成を再現します。

RAIDの仮想マウント後、破損したファイルシステム領域を修復しながらディレクトリ構造を再構築。最重要とされていた営業資料、設計ファイルも確認され、翌日にはデータの抽出に成功しました。