データ復旧事例

芦屋市の建設業で発生した共有フォルダトラブル！RAIDサーバーからのデータ復旧成功事例

投稿日：2025.03.21 更新日：2025.03.21

メーカー：DELL製
型番：PowerEdge T110　容量：1TB×3
症状：認識できない
障害：複合障害（物理障害+RAID崩壊）
期間：5日後

芦屋緊急サーバー復旧事例　お問合せ内容　

芦屋市の建設業を営むお客様より、「共有フォルダが突然開かなくなり、業務がストップしてしまった」との緊急のお問い合わせをいただきました。使用中のDELL製サーバー（PowerEdge T110）はRAID構成の1TB×3構成で運用されており、社内の重要書類や日々の業務ファイルが保存されているとのこと。サーバーがフリーズし、やむを得ず強制的に再起動したところ、今度はまったく立ち上がらなくなったそうです。付き合いのある業者にも診てもらったものの、手に負えず、できるだけ早くのデータ復旧をご希望されました。

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芦屋緊急サーバー復旧事例　診断結果のご案内

サーバーから取り出したHDD3台をデータ復旧専用機器で診断したところ、うち1台は重度の物理障害を起こしており、正常なアクセスが不可能な状態でした。さらにもう1台も不良セクタが多数存在し、読み取りが非常に不安定な状態。このように複数のHDDで物理的な不具合が発生しており、それが原因でRAID構成自体も崩壊している複合障害であると判断しました。復旧には高度な専門技術と設備が必要な案件でした。

芦屋緊急サーバー復旧事例　復旧作業

当店で使用しているデータ復旧専用機器に不良セクタが発生しているHDDを接続し、高精度のクローンディスクを作成しました。エラースキップ機能がある市販のクローン作製可能な機器では不良セクタの数が多くなるとクローニング出来ない事が多いですが、当店の専用機器はセクタ単位のクローンが可能な上、磁気ヘッドを直接制御し読取時間などのパラメーターを調整する事で可能な限りのデータを回収する事が可能です。その後、クローン1台と既存の正常動作可能なHDDを組み合わせ、RAID構成の解析を行いました。結果、RAID5構成であることを突き止め、仮想RAIDを再構築。ファイルシステムの整合性を保ちながら、重要な共有フォルダを中心にデータを抽出しました。お客様から事前に伺っていた最重要データも含め、納品用HDDに確保することに成功しました。

芦屋緊急サーバー復旧事例　作業結果

復旧データをご確認いただくため、お客様には再度ご来店いただきました。共有フォルダ内の最重要データが問題なく開けることを確認された際には、安堵の表情を浮かべられ、「業務に重大な支障が出る前に復旧できて本当に助かった」と感謝のお言葉をいただきました。全体の復旧作業は5日間で完了し、業務の再開に間に合わせることができました。

芦屋緊急サーバー復旧事例　技術員より

今回のようにRAID構成を使用したサーバーで複数の物理障害が同時に発生することは稀ではありません。大切なのは、障害が発生した際にすぐに通電を止め、無理な操作を控えることです。市販の復旧ソフトを試す前に、専門家に相談することで、復旧の可能性を大きく高めることができます。また、共有フォルダなど業務で日常的に使う領域のデータは、定期的にバックアップを外部に取る体制づくりが不可欠です。