データ復旧事例

香川県のお客様からLANDISK修理のご依頼：LANDISKのRAID障害を出張対応で特急データ復旧した事例

投稿日：2025.02.27 更新日：2025.02.27

メーカー：I-O DATA(アイオー・データ)製
型番：HDL4-Z19WCA-8
症状：ディスク交換にアクセス不可
障害：複合障害（RAID崩壊＋物理障害）
期間：先行納品：当日　完全納品：7日間

※オプション料金別

お客様より

香川県のITサービス業のお客様から、「I-O DATA製 LANDISK（HDL4-Z19WCA-8）にアクセスできなくなった」という緊急のご相談をいただきました。このNASには、在庫管理や進捗管理のデータ、発注書・請求書・納品書など、クラウド管理されていない重要な情報が多数保存されていました。他拠点ともVPN接続されているため、業務全体に影響が及んでおり、特に直近1週間のデータはどうしても必要とのこと。バックアップはあるものの最新のデータが欠落しており、至急復旧してほしいという強いご要望がありました。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果

データ復旧専用機器を持参し現地に急行し、障害の詳細を確認したところ、ディスク交換後しばらくしてNASがアクセス不能になっていたことが判明しました。HDDを個別に精査した結果、RAID情報が不明の状態であったため、RAID構成の解析を実施。その結果、このLANDISKはRAID5で運用されていたことが確認できました。また、ディスクの一部に不良セクタが発生しており、RAIDの整合性が崩壊していることが原因であると判断しました。

復旧作業にチャレンジです

まず、損傷したHDDのデータを保護するため、クローン作成を実施。当店で使用している専用機器は一般に販売されている機器と違い、HDD内部の磁気ヘッドを制御する事が可能です。データの最小単位であるセクタごとにアクセスし、通常より負荷をかけ普通は読み取れない不良セクタ上に残っているデータを回収する事が可能になっています。クローンディスクと既存HDD2台を専用機器に接続し、再度RAID解析を実施。その結果をもとに仮想RAIDを専用機器上で再構築しました。この作業により、破損したディスクに依存せずデータ領域へアクセスすることが可能になりました。データ容量が大きいため、お客様と協議のうえ、最も必要とされるデータを先行して復旧し、当日中に納品。その後、HDDを持ち帰り、神戸三宮ラボにて完全復旧作業を進めることになりました。

復旧作業の結果

先行復旧したデータを確認していただき、業務の遅れを防ぐための重要ファイルが無事に開けることを確認できました。完全復旧には7日間を要しましたが、復旧後のデータをリモートでチェックしていただいたところ、問題なくすべてのデータが元の状態で復元されていることが確認されました。お客様からは「業務が止まるリスクがあったが、迅速に対応してくれたおかげで最小限の影響で済んだ」と大変感謝のお言葉をいただきました。

出張データ復旧について

RAIDは信頼性の高いストレージシステムではありますが、HDDの経年劣化や交換後の処理によって障害が発生することがあります。特に、RAID5は1台のHDDが故障しても継続運用できる構造ですが、2台目が故障するとデータが完全に読めなくなるリスクがあるため、定期的なディスクチェックとバックアップが重要です。また、障害が発生した際に無理なリビルドを試みると、状況を悪化させる可能性があるため、出張対応可能な専門業者への早期相談をおすすめします。

まとめ

香川県のITサービス業のお客様のLANDISK（HDL4-Z19WCA-8）に発生したRAID障害に対し、迅速な出張対応を行い、当日中に最も重要なデータを先行復旧しました。その後、神戸三宮ラボにて完全復旧を実施し、7日間で全データを回収。お客様の業務への影響を最小限に抑えることができました。NASの障害は突然発生することがあるため、バックアップの強化やRAIDの健全性チェックを定期的に行うことが重要です。LANDISKの障害でお困りの際は、迅速な出張対応が可能な当社までご相談ください。