データ復旧事例

～須磨区名谷エリアから特急対応依頼～突然アクセス不可になったLANDISK HDL2-AAX4W からデータ復旧に成功

投稿日：2025.02.18 更新日：2025.02.18

メーカー：I-O DATA(アイ・オーデータ)製
型番：HDL4-X8 容量：2TB×4
症状：アクセス出来ない
障害：RAID障害
期間：3日間

名谷特急データ復旧事例　お問合せ内容　

神戸市須磨区名谷エリアに拠点を構える物流業者様から、I-O DATA製LANDISK（HDL4-X8）がHDD交換後に突然認識しなくなったという緊急のご相談をいただきました。NASには業務に不可欠な配送スケジュールや取引先との重要なデータが保管されており、業務継続のためにできるだけ早急な復旧を希望されていました。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

名谷特急データ復旧事例　診断結果のご案内

まず、専用診断ツールを用いてNASを調査したところ、RAIDが崩壊していることが判明しました。詳細な解析の結果、既存のHDDのうち1台が以前から不良セクタを抱えており、さらに今回交換されたHDDがRAID再構築の過程で正常に認識されなかったことが障害の原因であると特定しました。RAID5は1台のHDD障害に耐えられる設計ですが、再構築時に2台目の不具合が表面化したためアクセス不能となっていました。

名谷特急データ復旧事例　復旧作業

診断後、直ちに復旧作業を開始しました。まず、データ復旧専用機器を用いて障害のあるHDDのクローンを作成し、物理的な損傷が進行しないよう慎重に作業を進めました。その後、クローンHDDを含む4台のディスクを専用機器上で仮想的に再構成し、パリティ情報を解析することで正しいRAID構成を特定。崩壊したRAIDを仮想的に再構築し、データ領域にアクセスできる状態を確保しました。

復旧可能なデータを専用の保存用HDDにコピーし、優先的に必要な配送スケジュールや取引先リストなどの重要データを先行納品。その後、残りのデータも順次復旧し、最終的にはほぼ全てのデータを復旧することができました。

名谷特急データ復旧事例　作業結果

復旧後、お客様と共にデータの動作確認を行ったところ、業務に直結するファイルは問題なく開くことが確認できました。一部のファイルには軽微な破損が見られたものの、業務上の支障はなく、お客様からは「HDD交換後に認識しなくなって業務が止まるかと心配したが、迅速な対応で業務への影響を最小限に抑えられた」と大変喜んでいただきました。特に、最も重要な配送スケジュールが3日で復旧されたことで、滞りなく物流業務を再開できたことに安堵されたご様子でした。

名谷特急データ復旧事例　技術員より

LANDISKのようなNAS機器を安全に運用するためには、HDD障害の兆候を早期に察知するための定期的な健康チェックが重要です。特にRAID構成のNASでは、1台のHDDが故障した際に他のHDDに負荷がかかり、同時期に複数のHDDが故障するリスクが高まります。HDD交換時は再構築プロセスが正常に進行しているかをモニタリングし、不明なエラーが発生した場合は無理に再起動を繰り返さず、速やかに専門業者に相談することが復旧成功のカギとなります。