データ復旧事例

徳島で動かないハードディスクの復旧成功！通電するが認識しないHDDからCADデータを救出

投稿日：2025.02.07 更新日：2025.02.07

徳島市の製造業のお客様から、ハードディスクの復旧依頼がありました。10年ほど使用しているI-O DATA製外付けハードディスク（HDCA-U1.0CWC）が、通電はするが動かない状態になり、PCに接続しても認識されないとのこと。

このハードディスクには、マシニングセンタで使用するCADデータが保存されており、業務に不可欠なデータでした。メーカーに問い合わせたところ、復旧には10日ほどかかるとの回答。しかし、できるだけ早くデータが必要なため、口コミや過去の実績を確認し、神戸三宮ラボへにご相談頂いたとの事でした。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

神戸三宮ラボにて、データ復旧専用機器を使用し診断を実施。すると、ハードディスク内部から低い電子音のような異音が確認されました。この症状は、ヘッドがプラッタに吸着してしまう重度の物理障害の典型的なパターンで、通常のソフトウェア復旧では対応できません。

お客様が非常にお急ぎであることから、特急プランをご案内し、正式に復旧作業を進めることになりました。

お客様のご要望に応えるため、夜間作業も実施し、最短でデータ復旧を完了できるよう進めました。

クリーンブースでの分解作業
ハードディスクを開封し、プラッタに張り付いてしまったヘッドを慎重に取り外しました。
ヘッドの移植
同時期に製造された同型のハードディスクから正常なヘッドを移植し、ディスクが正しく動作する状態を確保しました。
HDDの動作確認とクローンディスク作製
専用機器を使用して、修理後のハードディスクが正常に動作するか確認。その後、データの安全性を確保するために、クローンディスクを作成しました。
データ解析と納品
クローン化されたディスクを解析し、CADデータを完全に復旧。問題なく開けることを確認後、納品媒体へデータを移行しました。

作業完了後、お客様にはリモートでデータの確認をお願いしました。ファイル名やデータの整合性をチェックし、問題なくすべてのデータが復旧していることを確認。

お客様は、

「メーカーに10日かかると言われたのに、4日で復旧できるとは思わなかった！」
と大変驚かれ、迅速な対応にご満足いただきました。復旧データは、郵送にて納品しました。

ハードディスクは経年劣化により、突然動かなくなることがあります。今回のケースでは10年以上使用していたHDDが寿命を迎えた可能性が高いです。今後のデータ運用について、以下の対策を推奨します。

定期的なバックアップを実施
クラウドストレージやNASを活用し、重要なCADデータを二重・三重にバックアップすることが重要です。
HDDの健康状態を定期チェック
「CrystalDiskInfo」などのソフトを利用して、HDDのSMART情報を定期的に確認し、異常が出たら早めに交換しましょう。