データ復旧事例

【伊丹市サーバー復旧出張対応事例】再起動後、正常にRAIDが機能しなくなったDELL製サーバー PowerEdge T430から出張対応で復旧に成功！（伊丹市　製造業）

投稿日：2024.11.12 更新日：2024.11.12

メーカー：Dell製
型番：PowerEdge T430 Tower 　容量：2TB×3+1TB
症状：アクセス出来ない
障害：RAID障害
期間：即日先行納品

伊丹市サーバー復旧出張対応事例　お問合せ内容

伊丹市にある製造業のお客様から、即日対応が必要なサーバー復旧についてご相談をいただきました。今回の依頼は、社内のファイルサーバー（DELL製PowerEdge T430）が、再起動後にPowerEdgeT430がRAIDを認識出来ず、データにアクセスできなくなったことが発端です。保存領域は2TB×3台、システム用に1TBのHDDの構成で、サーバーには自社製品に関連する重要なデータが含まれていました。ここ一か月ほど、動作が不安定になり、アクセス不能のたびに再起動を行っていたとのことです。至急必要なデータがある為、出張対応と迅速な対応が可能な事業者を探された結果、弊社にご連絡をいただきました。

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伊丹市サーバー復旧出張対応事例　診断結果

PowerEdge T430のHDDを取り外して診断を行ったところ、2番と3番スロットのHDDに不良セクタが発生していることが判明しました。これによりRAIDが構成できず、データアクセスが完全に不可能な状態となっていました。物理的な障害のため、クローンディスクを作成して仮想RAIDを構築し、データ領域からの復旧が可能であるとご案内しました。また、お客様からは至急必要なデータがあるとのご要望があったため、お客様先での作業を提案し、最優先で必要なデータを復旧できる様進めることとなりました。

伊丹市サーバー復旧出張対応事例　復旧作業

RAID 5は複数のHDDにパリティ情報を分散して構成されているため、1台のHDDが故障してもサーバーとしての機能は維持できる非常に優れたシステムです。これは前提として同時に複数台ののHDDに障害が発生する可能性が低いと言う所にあります。しかし今回2台のHDDに不良セクタが発生している事が分かり少し詳しく診断してみると、1台は以前から稼働しておらず、2台でRAIDを構成し使用されていた可能性が高いと推測しました。データ解析の結果、3番スロットのHDDに最新のデータが含まれていることを確認。データ復旧専用機器を用いて、このHDDの高精度なクローンを作成し、1番スロットと3番スロットのHDDを使用して仮想RAIDを構築しました。これにより、何とか最優先データを当日中に確保することに成功しました。

伊丹市サーバー復旧出張対応事例　作業結果

最優先データを確保後、お客様にその場でデータの確認をしていただきました。CADファイルや製品資料など、重要なデータが無事復旧されたことに非常に安堵されていました。「今回の対応の早さと的確さには驚かされました。データ復旧が完了しなかった場合、プロジェクトが大幅に遅れる可能性がありましたが、無事に納期に間に合う形でデータを取り戻せたのは非常にありがたいです」とのご感想をいただきました。残りのデータは、神戸三宮ラボにて作業を継続し、最終的にすべてのデータ復旧を完了しました。納品用媒体にデータを確保し、発送納品をして案件終了となりました。

伊丹市サーバー復旧出張対応事例　技術員より

今回のケースから、定期的なバックアップとHDDの健康状態の監視が如何に重要かを再確認いただきました。特に製造業では、CADデータや製品資料は日常業務に欠かせないため、データ消失のリスクを最小限に抑えることが不可欠です。RAIDの構成や運用においては、HDDの定期的な交換や監視ソフトウェアを活用し、障害の早期発見を推奨します。また、バックアップ体制を強化し、可能であればクラウドベースのソリューションを導入することで、さらなるリスク回避が期待できます。