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【TVで紹介】三宮緊急データ復旧依頼　電源を抜いた後アクセスできなくなったQNAP TS-473A-8Gからデータ復旧に成功！(神戸市中央区　商社）

2024.10.02

メーカー：QNAP製
型番：TS-473A-8G　容量：3TB×4
症状：接続できない
障害：RAID障害
期間：5日間

三宮緊急データ復旧依頼　お問合せ内容：誤ってコンセントを抜いてしまいました

神戸市中央区にある商社様より、業務管理用の重要データを保管しているRAID5構成のNASが正常に起動しないというご相談をいただきました。お客様は業務中に誤ってNASの電源を落としてしまい、その後、再起動を試みたもののRAIDボリュームにアクセスできない状況に陥ったとのことです。

RAID5構成のNASは3TBのハードディスクが4台搭載されており、全体容量の約半分程度が使用されています。特に一部のフォルダ内のデータは、業務上緊急に必要なものであり、その部分だけでも先行して納品してほしいというご要望をいただきました。また、残りのデータについても10日以内に使用する予定があるため、1週間以内での完全復旧を希望されています。早急な対応が必要であるため、弊社にご依頼いただきました。

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三宮緊急データ復旧依頼　診断結果：電源喪失による構成ファイルの破損とRAID崩壊と診断

お客様のNASをお預かりし、初期診断を行いました。まず、RAID5構成で使用されている4台のハードディスクに物理的な損傷がないことを確認しました。ディスク自体は健全で、ディスクの読み取りには問題が見られませんでしたが、RAID構成において一部ファイルシステムに障害が発生していることが判明しました。具体的には、NASの電源が誤って遮断された影響でRAID管理ファイルが破損し、RAID構成が崩壊してしまった状態です。このため、RAID5のパリティ情報に基づいたデータ復旧ができず、アクセス不能となっていました。

幸い、物理的な障害がないため、データそのものは保存されている状態です。しかし、RAIDアレイが論理的に崩壊しているため、データにアクセスするためにはRAIDの構成情報を手動で再構築し、ファイルシステムの復元を行う必要があることが分かりました。お客様からのご依頼通り、優先的に一部フォルダのデータを先行して復旧し、残りのデータも1週間以内に復旧できる見通しが立ちました。

三宮緊急データ復旧依頼　復旧作業：手動でRAID再構築を行いデータの確保に成功

復旧作業は、まずRAID5の構成情報を解析し、崩壊したRAIDアレイの再構築から開始しました。RAID5ではパリティデータをもとにディスク間のデータを復元できるため、物理ディスクが正常であることを確認した後、手動でRAIDの再構成を行いました。ディスクの状態が健全であったため、RAID管理情報を再生し、段階的にデータの抽出を進めることができました。

お客様から先行納品をご希望されていたフォルダのデータについては、データの場所を特定し、優先的に復旧作業を進行。ご依頼日当日中にご指定のフォルダを回収する事が出来、データ確認を行った上で、お客様に迅速にお渡しすることができました。その間、残りのデータに関しても並行して復旧作業を続け、RAID構成が再構築された後、ファイルシステムの修復に取り掛かりました。

ファイルシステムに一部の論理エラーが確認されましたが、RAID解析専用の機器を用いて問題箇所を修正。残りのデータも全て無事に復旧できる状態となりました。復旧作業は4日間で完了し、5日目に再度データ確認にお越し頂く事になりました。

三宮緊急データ復旧依頼　作業結果：最重要データを含めたすべてのデータが復旧！

復旧作業が完了した後、すべてのデータをお客様にお渡ししました。お客様は早速、復旧したデータの確認を行い、特に緊急で必要だったフォルダのデータが問題なく使えることに、大変安心されたご様子でした。最初にご連絡いただいた際は、業務に重大な影響を及ぼす可能性があるため非常に不安を抱かれていましたが、無事に復旧したことで、業務に滞りがなく継続できることに感謝のお言葉をいただきました。

特に、先行納品したデータが迅速に復旧されたことに対し「タイムリーな対応に非常に満足している」とのご評価をいただきました。弊社スタッフも、お客様に寄り添い、今後のデータ管理についてのアドバイスや、復旧に至ったプロセスを丁寧に説明し、安心してお使いいただけるよう心がけました。今後同様のトラブルが発生しないよう、バックアップ体制の強化などについてもアドバイスさせていただきました。

三宮緊急データ復旧依頼　技術員より

今回のような電源障害によるRAID崩壊を防ぐためには、まず最も重要なのはUPS（無停電電源装置）の導入です。UPSを使用することで、誤った電源遮断や停電時にもNASを安全にシャットダウンすることが可能となり、RAID構成の崩壊を未然に防げます。

さらに、定期的なバックアップ体制の見直しも必要です。RAID自体はデータ保護の一環ですが、故障やトラブルは避けられない場合もあるため、外部ストレージやクラウドへの定期的なバックアップを強化することで、データの安全性を確保できます。また、定期的にRAIDの状態を監視し、エラーが発生した際には早期対応することも重要です。