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【TVで紹介】春日野道データ復旧事例：2台目の故障でHDD交換後、エラー発生しアクセスできないSynology製NASから復旧に成功(神戸市中央区映像制作業)

2024.08.27

メーカー：Synology製
型番：DiskStation DS1618+ 容量：3TB×6
症状：認識されない
障害：複合障害(物理障害+RAID障害)
期間：7日間

春日野道データ復旧事例　お客様より：HDD交換後、リビルド中にエラー発生し認識できない

当店から1駅の春日野道駅近くの事業者様より下記のお問い合わせを頂きました。

映像制作・編集をしており制作中のプロジェクトデータや素材などを置いているSynology製NASがあります。

1台HDDが壊れている状態で使っていたのですがもう1台壊れてしまったので新しいHDDと交換を行いました。リビルド中のアクセスは控えなければとは思っていたのですが、納期のある仕事なので忙しさにかまけてバックアップも取っておらずそのままリビルドを行いました。

リビルド中にNAS内のデータにアクセスし書き出したり保存しなおしたりを行っていた所、突然アクセスが出来なくなり付属ソフトのDSMでも別のHDDに障害が発生している旨のエラーが表示してありました。

何とか交換直前の状態のデータを回収できればと思っております。

お客様にご連絡をし、お持ち込み頂ければすぐに診断可能である事をお伝えすると、ご来店頂ける事になりました。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

春日野道データ復旧事例　診断結果：RAID崩壊によるアクセス不可と判断

春日野道よりお客様がSynology製NAS DiskStation DS1618+をお持ち込みになられました。

早速データ復旧専用機器を使って診断を行います。6本の内蔵HDDを1本ずつ専用機器に繋いで診断を行いました。

元々壊れていたのは3番HDDで今回故障したのが4番HDDと言う事です。3番は春ごろには故障していたようですが業務が落ち着いたら交換しようと思っておられたそうです。

1番・2番・6番については物理的な障害は発生していない事を確認しました。5番HDDを専用機器で診断すると、データ領域に不良セクタが広がっている事が分かりました。恐らくリビルド中の高負荷状態でのアクセスにより、経年劣化で弱っていた5番HDDが不可に耐えられず故障したと判断しました。

5番HDDの物理障害の処置とRAID障害の処置を行う事でデータ復旧できる可能性がある事をお伝え致しました。

2週間後には納期が控えている作業中のデータもあるとの事で何とか復旧をお願いします、と正式に注文頂きました。

春日野道データ復旧事例　復旧作業：クローン作製と仮想RAIDの再構築に成功

まずは5番HDDのデータを障害の発生していないHDDへクローニングします。通常のコンピュータではある障害が発生している記憶領域はアクセスが出来ない為、使用しない領域と認識します。それが今までデータが保存されて使用していた領域に物理障害が後から発生することにより、PCやNAS等のコンピュータはアクセスできないエリアのデータを読み込もうとしてフリーズしたり正常に起動できない様になります。

クイックマンに設置している専用機器は、そんなデータ領域にもアクセスする事が可能です。障害が発生しているエリアでもHDD内の磁気ヘッドと呼ばれるデータを読み出す部品を直接制御し、読み取り可能なデータを残り余さず読み取り、正常なHDDへクローニングする事が可能です。

初めは障害の発生していないデータ領域から、徐々に障害の大きなエリアのデータ領域に移り、制御する値を調整し、最終的には99.99%以上の精度でクローニングする事が出来ました。

次に1・2・6番のディスクと5番のクローンディスクを専用機器に接続を行い、仮想RAIDを構築します。無事RAID6で再構築が行えました。つぎのRAID内のデータ保存領域から、お客様の重要なデータを納品用HDDに確保します。