クイックマンからのお知らせ

神戸元町エリアデータ復旧事例：メンテナンス後正常に起動できなくなったTerraMaster製NASからデータ復旧に成功(神戸市中央区映像制作)

2024.08.16

メーカー：TerraMaster
型番：F4-422　4TB×4
症状：起動不可
障害：複合障害（RAID障害+物理障害)
期間：1週間

神戸元町エリアデータ復旧事例　お客様より：電源は入るが共有フォルダが開けない

当店からも徒歩圏の、みなと元町駅近くの映像制作をされている事業者様よりデータ復旧のお問い合わせを頂きました。社内でファイルサーバーとして運用しているTerraMaster製のNASが正常に起動できず、保存しているデータにアクセス出来ずお困りとの事です。

RAID5構成で構築したNASで社内からのみではなくVPNでリモートワークでも利用していたNASですが、赤いランプが点灯し1台のHDDに障害が発生していたので交換作業を行いました。その後普段通り使用していたものの、突然アクセス出来なくなりました。本体を確認するとやはり赤いランプが点いており、TNAS PCアプリからも正常にアクセスできません。作業中の動画データもあり、納期も近づいている為出来るだけ早急な復旧を希望しています。

以上のお話を伺い、お客様にお越し頂ければすぐに診断が可能ですとお伝えするとご来店頂けるとの事でした。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

神戸元町エリアデータ復旧事例　診断結果：リビルド中の負荷による物理障害の発生と判断

元町エリアから急いでお越しになられたお客様の表情が、TerraMasterに保存されているデータの重要性が高いことを物語っています。TerraMaster製NASで交換したのは4番目のHDDとの事です。1番から3番までのHDDをデータ復旧専用機器で診断を行いました。1番3番のHDDには特に物理的な障害は見られなかったものの、2番のHDDには不良セクタが発生している事が分かりました。

恐らくリビルド中のアクセスなどで負荷が大きくなり、2番HDDも交換した4番HDDの様に故障したと思われます。併せてRAID崩壊も起こしています。

物理障害の処置を行ってからRAID障害の処置を行う事でデータ復旧できる可能性があると判断しお客様にご案内致しました。2週間後には納品のデータが多くあり、出来るだけ早急にデータ復旧して欲しいとのご要望を頂き、お急ぎプランでの発注を頂きました。

神戸元町エリアデータ復旧事例　復旧作業：クローンディスクの作成と仮想RAIDの構築に成功

まず初めに2番HDDのクローンディスクを専用機器を使って作成します。

初めは障害が発生していないデータ領域のクローニングを行います。次に障害が発生しているデータ領域のクローニングです。専用機器でHDD内の磁気ヘッドを制御し、まず比較的軽度な障害が発生しているところのデータをクローニングします。通常、障害が発生しているデータ領域があるとコンピューターはそのデータ領域を読み込みません。しかし当店の専用機器はそう言ったデータ領域にもアクセスが可能なので、少しずつ負荷を高めながら障害エリアにあるデータも、何度も調整しながらHDDを制御し読み込んでいきます。

この作業を丁寧に行わないと精度の高いクローン作製が出来ないので時間はかかりますが妥協なく作業を進めます。

結果、99%以上の高精度でクローン作製を行う事が出来ました。

次に作成したクローンディスクと1番・3番HDDを専用機器に接続し仮想RAIDを構築します。無事RAID解析ができ仮想RAIDを構築する事が出来ました。RAID内から保存されたデータを納品用のHDDに確保します。10TBとかなり容量が多い為確保するのに2日程掛かりましたが無事データの確保を完了しましたので、元町エリアに別件があった為、お客様事務所に納品データをお持ちし、先方でデータ確認を行う事になりました。