データ復旧事例

【TVで紹介】アクセスすると異音が発生するQNAP製NAS(TS-133)からのデータ復旧（大阪市旭区　自営業）

投稿日：2024.07.09 更新日：2024.07.09

メーカー：QNAP製
型番：TS-133
お客様からの症状：データがアクセスが出来ない
障害：重度物理障害
期間：5日

お客様より：ファイルを開こうとすると異音が発生して開けない

従業員とデータの共用ができるように使用していました。昨日の夕方頃からファイルを開こうとしても全く反応がなく、一部のフォルダはファイルも表示されません。一応再起動は試してみたのですが、問題なく起動しているようです。売り上げ管理で使用しているエクセルが特に重要です。決算前なのでどうしてもデータを復旧してほしいです。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断結果：データの読み書きを行うヘッドが破損している可能性が高く、重度物理障害での対応が必要です。

データ復旧専用機器にてTS-133で使用されているハードディスクの初期診断を実施してみると、お客様から伺っている通りで起動からの認識、制御情報へのアクセスについては全く問題ありませんでしたが、データ領域内へのアクセスを行ってみると、カチカチという異音の発生を確認しました。現時点で可能な調整と行いながらアクセスを続けていると、特定のヘッド部分からの読み出しが完全に行えない状態でした。ヘッド交換が必要な状態でハードディスクの開封作業が必要となるため、重度物理障害での対応を行うことにしました。

TS-133のデータ復旧作業にチャレンジです

データ復旧専用機器を使用して正常にアクセス可能な領域に対してクローン作業を行い、全体領域の80%近くの情報取得に成功しました。その後ハードディスクの開封を行い、ヘッド交換を実施し、改めて専用機器にて状態の確認を行ってみると、破損していたヘッドでアクセスできなかった領域の情報にアクセスすることが出来たため、取得できなかった領域のクローン作業を来ない、全領域の情報すべての取得を行うことが出来ました。作成したクローンディスクのデータry法域内へアクセスを行ってみると、ファイルやフォルダの存在を確認することが出来たため、データの一時取得を行いました。一時取得できたデータのエクセルファイルを20ファイルほどピックアップしてファイルのオープン確認を実施しましたが、選択したファイルからは破損の発生はありませんでした。

復旧作業結果：TS-133からのデータ復旧に成功！

お客様へ作業完了の報告を行い、梅田大阪駅前店にて取得データの確認を行っていただきました。取得できたデータのいくつかを実際に開いて確認を行っていただき、復旧作業成功と判断をいただける状態であったため、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より：TS-133のトラブルはデータ復旧クイックマンまで！

ヘッド破損による起動不良のほとんどは、通電開始からほどなくして異音の発生があり、正常に起動することはありません。しかり、一部のメーカーでは、正常に起動して特定のエリアへのアクセスを行って初めて異音が発生しデータアクセスが全くできなくなることがあります。このような状態で読み出せる領域のみでデータ復旧作業を行ったとしても、取得できたデータのほとんどは破損してしまっていて、お客様にとって満足いただけるようなデータが出てくることはまずありません。そのため、重度物理障害での対応となってしまいますが、取得できる限りの情報の取得を行ってからヘッド交換を行って取得できたなかった領域の情報取得を行っています。ヘッド交換を行うということは作業上のリスクが高くなるため、ハードディスクの開封を行わずにできる作業については交換などを行わずに作業を行い、その後パーツ交換を行うことで、データ復旧作業で発生する可能性のあるリスクをできる限り低減させています。QNAP製NASトラブルはクイックマンへ是非ご相談ください。