データ復旧事例

起動できなくなった富士通製ノートパソコン（FMVS03003）からの復旧成功（物理障害　山口県下関市　サービス業）

投稿日：2024.06.24 更新日：2024.06.24

メーカー：富士通製 (内蔵：東芝製)
型番：FMVS03003 (内蔵：MQ01ABF050)
お客様の状況：パソコンが起動できない
障害：物理障害
期間：4日

お客様より

弊社で使用しているノートPCの端末が起動できなくなりました。社内のIT部門の者で確認しましたが、BIOSまでは起動するのでPC側の問題ではなくHDDの問題というところまでは特定できています。HDDを外付けアダプターで別のPCに接続しても認識しないです。なんとかして取り出したいデータがこのHDDにあります。

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診断結果

山口県からノートPC本体ごとお預かりし、専用機器で内蔵HDDの診断を実施いたしました。診断の結果、HDDの論理領域に不良セクタが発生しておりノートPCではデータアクセスできない状態になっていました。専用機器で不良セクタの処置を実施することでデータが復旧できる可能性があると判断いたしました。

復旧作業にチャレンジです

不良セクタが発生しているHDDのクローン作業を実施いたしました。まずは正常に読み取ることができるデータを先に読み出しました。全体の95％ほどは正常に読み取ることができました。残りの約5％は不良セクタ部分となっており、この部分は専用機器で読み取りの調整をしながら読み取っていきました。作業完了後、全体の99.9％以上が正常に読み取れました。

復旧作業の結果

99.9％のクローンHDDよりデータを抽出し、弊社環境でファイルチェックを実施しました。復旧データの中のエクセルやPDF・画像等一般的な拡張子からランダムに50個ファイルを選び、正常に開けるかどうかを確認しましたが、50個すべて正常に開くことができました。お客様に復旧状況をお伝えし復旧成功とご判断いただけましたのでご納品させていただきました。

担当技術者

今回は富士通製のノートパソコンに内蔵されているHDDからデータ復旧させていただきました。国内メーカー・海外メーカーを問わず薄型のノートパソコンはHDD・SSDの取り外しが難しいケースがあります。今回は比較的簡単に取り外しが可能なノートパソコンでしたが、中には他の復旧業者で機器がバラバラのまま帰ってきた等良くない噂を耳にすることがあります。クイックマンでは機器の分解が難しいケースでは作業前にお客様にご了承のうえ作業に取り掛かります。