データ復旧事例

再起動してもすぐに電源が落ちてしまうリンクステーションNAS(LS420D)LinkStationからデータ復旧（岡山県岡山市　物理障害　ITサービス業）

投稿日：2024.05.29 更新日：2024.05.29

メーカー：バッファロー製
型番：LS420D
症状：電源が切れた、再起動してもすぐに電源が切れてしまう
障害：物理障害
期間：4日

お客様より

エンドユーザー様の事務所に設置しているものでパソコンのバックアップや、PDFスキャンの保存先であるバッファロー製のリンクステーションNASが起動できなくなりました。突然電源が落ちてアクセスできなくなり、電源コンセントを抜いて放電やその間に埃の掃除をおこなってみて再起動してみましたが、電源が立ち上がって5分ぐらいですぐにまた電源が切れてしまうような状態です。起動している5分の間でもパソコンからアクセスできない状態なのでお手上げ状態となっています。

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診断結果

緊急度が高いとのことですぐに弊社クイックマン心斎橋本店にリンクステーションをお送りいただきました。到着後すぐに専用機器で診断しましたが、リンクステーションに搭載されている片方のHDDに不良セクタが発生している物理障害の状態でした。RAID0で構成されていたらしく弊社でも診断の段階ではファイルシステムやパーティション、データは確認できませんでした。

データ復旧作業にチャレンジです

不良セクタが発生しているHDDの物理障害処置を実施いたしました。処置の結果99.99％以上の精度でデータを抽出することができました。抽出したデータともう一方のHDDでRAID0の再構築を試みましたがうまく構築することができませんでした。そのため高度RAID解析作業が必要と判断し実施いたしました。その結果元のファイルシステムやパーティションが確認できました。

復旧作業結果

確認できたデータを確保しお客様にデータリストで復旧状況をご確認いただきました。エンドユーザー様にご確認いただき十分な復旧結果とのことでしたのでデータをご納品させていただきました。

担当技術者より

今回はRAID0で構成されたNASからのデータ復旧のご依頼でした。RAID0で構成されている機器からのデータ復旧はトップレベルで難易度が高い作業となります。その理由として、2台のHDD両方のデータをきれいな状態で復旧させないと元のRAID構成、ファイルシステムやパーティション情報を戻すことができないためです。今回は比較的良い状態での復旧となりましたが、場合によってはフォルダ名やファイル名が失われた状態での復旧結果となってしまうケースもあります。