データ復旧事例

PC上でアイコンは表示されるが開く事が出来ないHDDのデータ復旧事例　(神戸市中央区建設業)

投稿日：2024.03.04 更新日：2024.03.04

メーカー：Seagate社製
型番：ST8000DM004　容量:8TB
症状：開く事が出来なくなった
障害：HDD障害 (物理障害)
期間：5日

お客様より

事務所で外付けHDDとして利用していたのですが、突然アイコンをクリックしてもアイコンが円盤マークみたいになりくるくる回ったまま開く事が出来なりました。お立ち台に挿して使っていたのですが、他のPCで接続しても状況は変わりません。別のHDDを挿しても問題なく開けるのでこのHDDに障害が発生していると考えました。データ容量自体はそこまで無いですが様々なデータが入っており、中には重要度の高い物や近日中に提供しなければいけないデータもあり困っています。なんとか復旧をお願いします。

診断の結果

急に開けなくなったSeagate製内蔵HDDをお持ち込み頂きました。重要度の高いデータの復旧をご希望との事で早速無料診断を行っていきます。内蔵HDDを専用機器で診断すると不良セクタが多数発生している事が確認できました。今までに変わった事が無かったかお客様にお伺いすると、1月ほど前からデータの読み込みに時間が掛かる事が多くなったと言う事でした。おそらく不良セクタが発生してその部分を読み込めないのに読み込もうとして時間が掛かっていたのではないかと推測しました。物理障害の処置を行う事でデータ復旧できる可能性があることをご案内し、作業を開始致しました。

復旧作業にチャレンジです

最初の作業はクローニング作業です。専用機器に接続した障害発生しているHDDのクローニングを行います。出来るだけたくさんのデータを取得するためHDDに負荷をかけながらクローン作製します。データ領域に障害が発生していない場所をまずクローニングします。その後障害発生している領域をヘッドの制御をしながら負荷をかけ精度の高いクローン作製を行います。8TBのHDDの為クローニングにもかなり時間がかかりましたが無事にクローン作製する事が出来ました。クローニングしたデータをこちらでランダムに開いてみますと30ファイル中28ファイルは問題なく開く事が出来ました。