データ復旧事例

デスクトップが表示されなくなったノートパソコン(PC-LL750JS3EW)からのデータ復旧(重度物理障害　大阪市平野区　自営業)

投稿日：2024.01.11 更新日：2024.01.11

メーカー：NEC製(内蔵：東芝製)
型番：PC-LL750JS3EW(内蔵：MQ01ABD100)
症状：デスクトップが表示されない
障害：重度障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：5日程度

※オプション料金別

お客様より

簡単な作画作業やクライアントとの連絡などで使用していました。2日ほど前から電源を入れてもデスクトップが表示されなくなり、特に作画データが重要なのですが、なんとかデータの取り出しをお願いしたいです。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果

データ復旧専用機器にてハードディスクの起動確認を行ってみると、正常に起動できることが確認できたのですが、ファームウェアなどの制御情報へのアクセスを行おうとすると、全く制御ができなくなる状態になり、情報の読み出しができなくなってしまいました。データの読み書きを行うヘッド部分の破損が発生している可能性が高かったため、重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

ハードディスクを開封しヘッド交換作業を行い、データ復旧専横機器にて状態の確認を行ってみました。ヘッド交換後のハードディスクは制御情報やデータ領域へのアクセスを問題なく行うことが出来たため、そのままクローン作業を行うことにしました。クローン作業の結果、データ領域のすべてを取得することができ、作成したクローンディスクのデータ領域内へのアクセスも正常に行うことが出来ました。確認できたフォルダやファイルの一時取得を行ってファイルのオープン確認を行ってみたところ、選択したファイルすべて正常に開けることが確認できました。

復旧作業の結果

データ確認を行っていただくことが可能な状態となったため、お客様へデータ確認のための環境を準備していただいたノートパソコンをお持ちいただいて、一時取得データのオープン確認を行っていただくことにしました。お客様にファイルのオープン確認を行っていただいたところ、復旧作業成功と判断をいただくことが出来たため納品用媒体へのデータ移行を行って復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

今回の障害は、ハードディスク自体が10年以上前のものであったこともあり、経年劣化によるヘッド破損が発生したのでは？と推測しています。パソコンの限らず、家電などを一定の期間で買い替えを行われていると、”壊れる”であったり”故障する”という概念が希薄になってしまいます。機器によっては10年以上使用されているものもあろうかと思いますが、使用されていると何かしらの故障や不具合は早かれ遅かれ発生します。データ納品後に絶対に壊れないパソコンや周辺機器はないのかというご質問をいただくことがあるのですが、壊れた機器を扱う仕事でもあるため、これという回答ができなくなることが非常に申し訳なく思っているところです。ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。