データ復旧事例

緊急出張データ復旧　バッファロー製リンクステーション(LS410D0101)からデータ復旧 (重度物理障害　大阪府東大阪市　製造業)

投稿日：2023.10.26 更新日：2023.10.26

メーカー：バッファロー製
型番：LS410D0101
症状：データが見れない
障害：重度物理障害
期間：2日程度

※オプション料金別

お客様より

サーバーで使用しています。今日のお昼ぐらいからフォルダは見えるのですが保存しているファイルが開けなくなりました。明後日くらいにはどうしても納品に必要なデータがあるのですが、データの取り出しは可能でしょうか？取引先にも現状について理解をいただいてますが、具体的な納期を早く知りたいとのことで、とにかくデータが必要です。

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診断の結果

現地へ訪問し、ハードディスクの状態を確認するために初期診断を実施しました。データ復旧専用機器上では起動や認識については正常に行えていたのですが、データ領域へのアクセスを行った際に複数あるヘッドの内の1本が完全破損しているようで、情報の読み出しを行うことが全くできませんでした。ヘッド交換が必要と判断し、重度物理障害を発生させてしまっていること。訪問先での作業を行うことができないため、復旧作業のために障害機器をお預かりする必要があることをお伝えし、了解をいただけたため、重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

障害を発生させているヘッド以外のデータ領域については、正常に読み出すことができたため、まずは専用機器でのクローン作業にて読み出せる範囲内の情報の読み出しを実施後、ハードディスクの開封してヘッド交換を実施しました。改めてデータ復旧専用機器にて上納を読み出せなかった領域へのアクセスを行ってみると、正常に読み出しを行うことができたため、そのままクローン作業を行って、障害ハードディスクから全領域の情報を読み出すことができました。作成したクローンディスク内のデータ領域内へアクセス確認を行ってみると、フォルダやファイルの存在が確認できたため、確認できたデータの一時確保を行いました。

復旧作業の結果

一時確保したデータの中にある、エクセルとPDFデータをいくつかピックアップしてオープン確認を行ってみたところ、選択したファイルはすべて正常に開けることが確認できたため、納品用媒体へ一時取得したデータの移行を行って、再度お客様の元へ訪問し、取得できたデータの確認を行っていただきました。エクセル以外にもCADデータや写真などもありましたが、お客様が必要なデータは正常に開けることを確認いただけたため、復旧成功とさせていただき、データをお渡ししました。

出張データ復旧について

皆様の感覚では壊れていないと感じるような状態であっても、専門家が診ることで、障害が重症化してしまっていることもあります。もちろんそれとは逆に、思っているよりも軽度な障害で済む場合もあります。かしながらRAID5では1台、RAID6では2台までディスク交換を行うとが可能ですが、それ以上の交換は、データの特性上完全消去されてしまう場合があるので、絶対に行わないでください。また今回のようにディスクエラーが発生したディスクと実際にエラーを発生させているディスクが違う場合もあります。この場合、誤ったディスクの交換となり、最悪は保存されているデータすべてを失うかもしれないというリスクにさらされてしまいます。そのようなことがないように、日ごろからのバックアップを行っていただければと思います。機器のお預かりとなってしまった場合でも出張対応となった場合は、最優先でのデータ復旧作業を行っております。お困りの際はぜひクイックマンまでご相談ください。