データ復旧事例

青い画面が表示されて起動できなくなったノートパソコン用ハードディスク(MQ02ABD100H)からのデータ復旧(物理障害　大阪府泉大津市　個人の方)

投稿日：2023.07.22 更新日：2023.07.22

メーカー：東芝
型番：MQ02ABD100H
症状：パソコンが起動しない
障害：物理障害
費用：49,800円 (税込54,780円)～
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

先日久しぶりにパソコンの電源を入れると、突然青い画面が表示されて起動できなくなりました。改めて電源を入れなおすと、BIOSが表示されるだけで、それ以上は何もできません。ハードディスク取り出してUSB変換でつないでみても、中身が見れません。写真や動画のデータを保存しています。学生時代からの写真もあるので、何とかデータの復旧を行っていただきたいです。

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診断の結果

データ復旧専用機器にて初期診断を行いました。ハードディスク自身は起動から認識、制御情報へのアクセスなどには、物理的な障害は見当たりませんでした。データ領域へのアクセスを行うと、ほどなくして不良セクタと呼ばれるデータの読み書きができない領域の発生を確認しました。物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

データ復旧専用機器にてクローン作業を行ったところ、80セクタほどが不良セクタとして情報の読み出しができませんでした。作成したクローンディスクのデータ領域へアクセスを行ってみると、フォルダやファイルの存在を確認することができました。取り急ぎデータの一時確保を行ってファイルのオープン確認を行ってみたのですが、保存されていた写真データを30ファイル、動画のデータを10ファイルほど開いてみると、選択したファイルすべて正常に開けることが確認できました。

復旧作業の結果

データ復旧作業の完了報告を行ったところ、お客様より復旧できたデータの確認がしたいという要望をいただいたため、ご来店いただいてのデータ確認を行っていただくことにしました。ランダムにいくつかの写真のデータと動画データの確認を行っていただき、復旧成功と判断いただけたため、取得できたデータを復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

リスクとしてというところが大前提となりますが、不良セクタの発生を確認した場合、作業場のリスクとして、破損フォルダや破損ファイルの発生があるという可能性を必ずお伝えしています。不良セクタに関しては、少なければ少ないほど、復旧したデータに対する破損のリスクは下がっていきますが、不良セクタがゼロでない限りは、破損ファイルがあるかもしれないという想定でデータ復旧作業やお客様への説明を行っています。ご理解いただきますよう、お願いいたします。