データ復旧事例

他社で復旧不可となったポータブルハードディスク(SGP-NZ020UBK)からのデータ復旧(重度物理障害　愛媛県東温市　建設業)

投稿日：2023.06.29 更新日：2023.06.29

メーカー：Seagate製(内蔵：Seagate製)
型番：SRD0NF2(ST2000DM001)
症状：フォーマットしてしまった
障害：他社作業で対応不可
費用：39,800円 (税込43,780円)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

ハードディスクの中身が読めなくなって、近くのお店でデータ復旧の依頼をしたのですが、データを取り出すことができないということで、復旧不可で返却されました。業務上どうしても必要なデータがあるためデータ復旧をお願いしたいです。とにかくデータの復旧をお願いします。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果

データ復旧専用機器にて初期診断を行ってみました。確かに専用機器上での起動から認識、制御情報のアクセスに関してはほぼ問題がないという判断ができる状態でしたが、データ領域内へのアクセス確認を行った際に、4本あるヘッドのうち1本破損しているようで、情報の読み出しが全くできなかったため、重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器でのクローン作業にて正常に稼働できていると確認できたヘッドの領域のみをまず取得してみましたが、わずかですが傷が入っていると思われる領域がありました。その後、ハードディスクを開封してヘッド交換作業を行い、再度見取得領域のクローン作業を行いました。クローン作業の結果、98%程度の領域の取得に成功できました。作成したクローンディスク内のデータ領域へアクセスを行って、フォルダやファイルの存在を確認してみましたが、データの存在を確認できなかったため、そのまま解析作業を行うことにしました。解析作業の結果、いくつかのフォルダと拡張子別のデータを取得することができ、一時取得したフォルダ内にはファイル名まで復旧できていそうなファイルがあったため、30ファイルほどランダムにピックアップしてファイルのオープン確認を行うことにしました。オープン確認の結果、選択した30ファイルのうち25ファイル正常に開けることが確認できました。

復旧作業の結果

一時取得できたデータをもとにデータリストの作成を行い、お客様に確認を行っていただくことにしました。とりあえずリストは確認してみたけどよくわからないということでしたので、電話越しにお客様へ提供したデータリストをこちらでも開いて確認しながらお客様にリストの確認を行っていただきました。リスト上にあるファイルのオープン確認の依頼をいただいたため、お客様より対象となるファイルの指定を行っていただき、オープン確認を行ってみると、ご指定いただいたファイルすべて正常に平めていることが確認できたため、データのお渡しを行いました。

担当技術者より

ハードディスクの状態の診断は、PC3000と呼ばれるデータ復旧専用機器を使用しなければ精度の高い判断を行うことはできません。最近では不良セクタを検知するとスキップしてハードディスクのクローンを行える機器も販売されていますが、ヘッド破損の発生が要因でセクタをスキップしていると、診断の時点から間違った対応を行っていることになり、大切なデータを取り戻すことができません。障害が発生してしまった場合は、まずはデータ復旧業者へご相談いただければと思います。