データ復旧事例

WindowsでもMacでもデータが読めなくなったポータブルハードディスク(WDBPKJ0050BBK)からのデータ復旧(物理障害　徳島県三好市　不動産仲介業)

投稿日：2023.03.20 更新日：2023.03.20

メーカー：WesternDigital製(内蔵：WesternDigital製)
型番：WDBPKJ0050BBK(内蔵：WD50NDZW)
症状：データアクセスができなくなった
障害：物理障害
費用：49,800円 (税込54,780円)～
期間：5日程度

※オプション料金別

お客様より

2年ほど前にいくつかの外付けハードディスクに分割して保存していたデータを一つにまとめて使用していました。3日ほど前から仕事用のWindowsパソコンで保存しているデータが読めなくなり、自宅のMacにもつないでみたのですが、保存していあるデータが全く読めなくなっています。直近の2週間ほどの間で作成したデータなどは仕事用のWindowsに保存していたため、業務上の影響はありませんが、過去データの重要度もそれなりに高いため、データ復旧をお願いしたいです。

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診断の結果

専用機器にてハードディスクの初期診断を行ったところ、特に物理的な障害が見当たらなかったのですが、保存されている情報の読み出し速度が遅く、非常に不安定な状態であったため、物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器にてハードディスクのクローン作業を開始しました。初期診断時点で確認していた数セクタほどの不良セクタ以外は全領域取得することができたため、負荷調整を行って不良セクタとなっている領域の情報取得を行ったところ、こちらについても情報の取得に成功したため、全領域の情報取得に成功しました。作成したクローンディスクのデータ領域内へアクセスを行ってみたところ、フォルダやファイルの存在が確認できたのですが、保存されているデータ量が十分な空き容量を確保できない状態であったため、データ確保については余裕のある容量のハードディスクにて一時取得を行いました。。一時取得したデータからエクセルとPDFデータをそれぞれランダムに30ファイルほどをピックアップしてオープン確認を行ってみましたが、選択したファイルがすべて正常に開けることが確認できました。

復旧作業の結果

取得できたデータのリストを作成してお客様に確認を行っていただいたきました。クローン作業の結果も併せてご報告したところ復旧成功と判断いただけたため、納品用媒体へデータの移行を行って復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

今回は初期診断時に不良セクタが見つかったため、物理障害での対応となりましたが、データを保存する際に空き容量が十分でないと、ハードディスクの認識自体が正常に行われない場合があります。おおよそ空き容量は書き込み可能な容量の10%程度を確保できていればトラブルの発生率はかなり低くなりますが、外付けハードディスクなどを使用される際の空き容量の管理はできるのであれば常時行っていただく方がよいです。