データ復旧事例

認識しなくなりアクセスもできないハードディスク(DT01ACA200)からのデータ復旧(物理障害　香川県高松市　デザイン業)

投稿日：2023.03.11 更新日：2023.03.11

メーカー：東芝製
型番：DT01ACA200
症状：認識しない
障害：物理障害
費用：49,800円 (税込54,780円)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

仕事で使用しているパソコンのデータ保存用で使用していました。一昨日までは使用できていたのですが、昨日からパソコンを立ち上げても認識しなくなっていました。何度か再起動を試しても状態は変わらず、無料のデータ復旧ソフトを試してみたらスキャンはできるようなのですが、30分ほど放置してみても画面が何も変わらなかったので、データ復旧をお願いすることにしました。画像系のファイルやCADのデータが重要です。

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診断の結果

専用機器にてハードディスクの状態確認を行ってみたところ、起動から認識というところまでの状態に不具合はなく、制御情報へのアクセスも正常に行うことができました。データ領域内へのアクセスを開始した際に周期的な不良セクタの発生を確認したため、物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

データ復旧の専用機器であるPC3000を使用して、障害ハードディスクのクローン作業を開始しました。作業開始早々に周期的な不良セクタの発生がありましたが、ほどなくしてなくなり、たまに不良セクタを発生させつつも全体領域の99.5%程度の領域取得を行うことができました。作成したクローンディスク内のデータ領域にアクセスを行ってみたところ、フォルダやファイルの存在を確認できました。念のために確認できたデータの一時取得を行って、取得データからファイルのオープン確認を行ってみることにしました。JPGやPNGなどの画像データからそれぞれ30ファイルほど、エクセルやパワーポイントなどのファイルも見つかったため、存在が確認できたデータのオープン確認を行いました。選択した画像ファイルのうち、PNGデータで30ファイル中1ファイルの破損が見つかりましたが、それ以外は選択したファイルすべて正常に開けることを確認しました。

復旧作業の結果

取得できたデータのリストと画像データのサムネイルを作成し、お客様へ復旧作業の結果の報告を兼ねてメールにてお送りしました。お客様にて確認いただいた結果、復旧成功と判断いただける状態であるとのことでした。事前にお預かりしていた納品用媒体へデータを移行させ、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

ハードディスクは稼働させている限り、傷が付くというリスクを完全になくすことはできません。しかしながら、ハードディスクの稼働に影響を与えない程度の傷であれば、正常に使用できるということも事実です。大切なデータはしっかりとバックアップを行っていただき、大切なデータを諦めなければならないという事態を防いていただければと思います。