データ復旧事例

電源を入れても反応がないハードディスク(ST380815AS)からのデータ復旧(重度物理障害　大阪市平野区　製造業)

投稿日：2023.03.10 更新日：2023.03.10

メーカー：Seagate製
型番：ST380815AS
症状：通電できない
障害：重度物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

もともとパソコンに組み込まれていたのですが、買い替えをきっかけに外付けハードディスクに転用して5年ほど前まで使用していました。保存していたのは個人的な写真のみで、久しぶりに中身でも確認しようかとパソコンに接続してみましたが、全く反応しませんでした。古いデータばかりなのですが、諦めることができない写真が多かったはずなので、取り出せる限りデータの取り出しをお願いしたいです。

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診断の結果

専用機器にて通電確認を行ってみたのですが、モーターなどへの給電が確認できず起動不可状態であったため、重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

まずは制御基板の確認を行ってみましたが、特にこれといった物理的な障害は見つからなかったため、ハードディスクを開封して内部状態の確認を開始しました。すると、モーターの回転チェックを行おうとしたのですが、モーターの回転が非常に悪く、ほとんど回らないという状態でした。ハードディスクを構成するパーツの載せ替えが可能なハードディスクに障害機器で使用されているパーツの移植を行って、改めて専用機器にてハードディスクの起動確認を行ってみました。ハードディスクが正常に起動できる状態であることを確認できたため、そのままクローン作業を行ったところ、全領域すべての情報を取得することができました。作成したクローンディスクのデータ領域へアクセスを行ったところ、データの存在が確認でき、写真データをランダムに50ファイルほど選択してオープン確認を行ってみましたが、選択したファイルすべて正常に開けることが確認できたため、復旧作業成功と判断しました。

復旧作業の結果

お客様へ復旧作業の結果とオープン確認の結果をお伝えし、復旧作業成功とさせていただき、納品用媒体へデータの移行を行いました。復旧データの納品時にお客様へ納品前の確認を行っていただきましたが、十分の満足できる内容であるというお言葉をいただくことができました。

担当技術者より

長期間の不使用状態が続くと、制御基板やモーターなどハードディスクを構成する各種パーツのレベルでの物理的な不具合が発生するというリスクがあります。特に制御基板上に錆が発生したりすると、通電時に火災が発生する要因となってしまう場合があります。長期保管される場合は、たまに使用されるなどして通電を行っていただくことも良い場合があります。