データ復旧事例

停電後にアクセスができなくなったリンクステーション(LS210D0201)からのデータ復旧(重度物理障害　徳島県徳島市　販売業)

投稿日：2023.03.02 更新日：2023.03.02

メーカー：バッファロー製(内蔵：東芝製)
型番：LS210D0201(内蔵：DT01ACA200)
症状：停電後アクセスができない
障害：重度物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：5日程度

※オプション料金別

お客様より

データ保存用のサーバーなのですが、停電後からデータへのアクセスができなくなってしまいました。リンクステーションを設置していた場所に別の機器もいくつか設置していたのですが、電源ケーブルが絡み合ってしまっていたのでついでに整頓してから電源を入れると起動しなくなってしまいました。他の機器も一部正常に動いてくれません。とりあえずリンクステーションに保存しているデータだけでも復旧をお願いしたく相談しました。エクセルとパワーポイントが多いと思います。データ復旧をお願いします。

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診断の結果

専用機器にて通電確認を行うとモーターの回転を確認することができず、制御基板もしくはモーターに障害が発生し、起動不可状態なってしまっていったため、重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

制御基板の状態確認を行い、部品の交換などを行って起動確認を行ってみましたが、それでもモーターの回転を確認できない状態であったため、ハードディスクを開封し、ディスクを回転させるモーターの交換作業を行うことにしました。その後の通電確認では正常に起動することが確認でき、専用機器上でのハードディスクの認識も正常に行うことができました。クローン作業を行ってみると、データ領域すべての情報を取得することができました。作成したクローンディスクのデータ領域にアクセスを行ってみると、フォルダやファイルの存在が確認できたため、確認できたデータの一時取得を行い保存されているデータをランダムに30ファイルほど選択し、オープン確認を行ってみると、選択したファイルすべて正常に開けることが確認できました。

復旧作業の結果

お客様へ作業完了の報告を行うためにデータリストの作成を行い、メールにて作業完了の報告を行いました。お客様にご確認いただき、オープン確認の結果からも復旧作業成功と判断いただくことができたため、納品用媒体にデータの移行を行って、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

ご利用されている機器に付属されている電源アダプタとは異なる電源を使用されると、機器破損を発生するリスクは高くなります。よくあるのが、外付けハードディスクとノートパソコンの電源ケーブルを入れ替えてしまうことですが、ほとんどの場合が必要十分以上の電気が供給されて破損するという状態です。必要以上の電気が供給されると、基板上のパーツが破損し、火事などを発生させてしまう場合もあります。ほとんどの電源アダプタではワット数や電圧電流についての情報が記載されています。もちろんパソコンなどの本体側にも記載されているので、必ず確認を行ってから電源を接続されることを推奨します。