データ復旧事例

起動できなくなったデスクトップパソコン(Inspiron660)からのデータ復旧(重度物理障害　徳島県鳴門市　建築関連業)

投稿日：2023.02.09 更新日：2023.02.09

メーカー：DELL(内蔵：WesternDigital)
型番：Inspiron660(内蔵：WD10EALX)
症状：起動しない
障害：重度物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

見積書や請求書などの事務作業用のパソコンです。3日ほど前にパソコンの電源を入れても全く反応がなくなり、修理業者に出張で見てもらうとハードディスクが壊れていて部品交換と再セットアップが必要と言われました。もともとあったデータを失うわけにはいかないため、データ復旧をお願いしたいです。販売ソフトで見積書や請求書を、給与管理を行っていたので、それらのデータが欲しいです。

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診断の結果

専用機器にて初期診断を行ったところ、通電確認時点で通電が行われていないことを確認しました。制御基板もしくはモーターに何かしらの異常があり、交換作業が必須となるため、重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

ハードディスクの制御基板の交換を行い、交換した基板内の制御情報の調整を行って、正常稼働ができる状態にしました。その後、改めて起動から認識に確認、データ領域への正常アクセスができるかの確認を行って、特に異常は見つからなかったため、クローン作業を行うことにしました。クローン作業の結果、データ領域内の情報すべてを取得することができ、データ領域内へのアクセスも正常に行うことができたため、確認できたデータの一時取得を行うことにしました。会計ソフトや販売管理ソフトなどで使用されているデータベースはオープン確認を行うための環境がないため、デスクトップやドキュメントなどのフォルダに保存されているファイルを30ファイルほどピックアップし、オープン確認を行ってみました。選択した30ファイルすべて正常に開けることができたため、まずは復旧成功と判断しました。

復旧作業の結果

取得できたデータのリストを作成してお客様へお送りし、併せて取得できたデータの状態をお伝えしました。データ復旧の依頼をいただく時点で、データベースについてはオープン確認の対象外であることは事前に了解をいただいていたため、復旧成功と判断していただき、データのお渡しを行いました。後日改めてお客様からご連絡をいただき、復旧データの中にバックアップデータの存在があり、こちらから復元操作をすることで、元通りの状態に戻ったというお話をいただきました。お客様からのご報告をもって、ご依頼いただいたデータ復旧作業の完全完了とさせていただきました。

担当技術者より

データ復旧をご依頼いただいた際に取得できたデータの中でも、オープン確認ができるファイルとそうでないファイルがあります。オープン確認を行えないファイルはCADデータやAdobeのPhotoshopやIllustratorで作成されたデータ、今回のような管理系ソフトのデータベースやハガキ作成ソフトの住所録データなどがあります。オープン確認が必要という場合、お客様にてデータ確認を行っていただける環境をご準備いただくことで、取得できたデータの確認を行っていただくことは可能です。データ復旧のご依頼をいただく際にお客様には案内を行ったうえでデータ復旧作業を行っていますが、ご自身で使用されているデータが気になる場合はお気軽にご質問をいただければと思います。