データ復旧事例

カチカチと異音が鳴りだしたデスクトップパソコンのハードディスク(ST8000DM004)からのデータ復旧(重度物理障害　大阪市西区　動画編集業)

投稿日：2022.12.08 更新日：2022.12.08

メーカー：Seagate
型番：ST8000DM004
症状：カチカチと異音がする
障害：重度物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：5日程度

※オプション料金別

お客様より

アーカイブの動画データを保存しているハードディスクです。作業データを失わないように保存していた際に1週間ほど前からいつもに比べてデータの保存に時間がかかるような気がしていました。データの保存はできていたため、そのまま使用していると、データの保存が全くできなくなり、再起動を行うとパソコンからカチカチという異音が聞こえてきました。頭が真っ白になりながらパソコンに組み込んでいるハードディスクを確認していくと、そのうちの1台からカチカチという音が鳴っていました。対象のハードディスクは過去のアーカイブデータの保存用に使用しているため、仕事にはすぐに影響はないですが、たまにアーカイブデータを使用して編集することがあるため、データとしてはかなり重要度が高いです。ほぼ動画データのみを保存しています。

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診断の結果

専用機器にてハードディスクの診断を行ってみたのですが、通電開始時からほどなくしてお客様から伺っていた通りカチカチ音の発生を確認したためヘッドはどんが発生していると判断し、重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

ハードディスクを開封してヘッド交換を行い、専用機器にて診断を行ってみました。専用機器上ではハードディスクの制御が可能な状態であったため、そのままクローン作業を開始しました。途中で挙動が不安定になり、3回ほどヘッド交換を行って何とか95%程度の領域取得に成功しました。作成したクローンディスクのデータ領域内へアクセスを行ってみると、データの存在が確認できたため、取り急ぎ一時取得を行って、動画データのオープン確認を行ってみることにしました。30ファイルほどのオープン確認の結果、50ファイルの破損が見つかりました。現状での取得できたデータにてデータリストを作成し、お客様に確認を行っていただくことにしました。

復旧作業の結果

データリストの確認を行っていただいたところ、存在していたはずの一部のフォルダがなくなっていてデータ量的にも少なくなっているという指摘をいただき、解析作業を行ってデータの取得とリストの作成を行って、再度お客様に確認をお願いしました。確認いただいた結果、一部のフォルダは別名保存されたフォルダの中に存在していることを確認していただけ、復旧成功と判断いただける状態でしたが、ファイル破損についても確認をしたいとのことでしたので、ご来店いただいて動画データのオープン確認を行っていただきました。オープン確認を行っていただいている中で、ところどころファイル破損が見つかりましたが、何とかなりそうとのことでしたので、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

クローン作業時にデータ領域全ての情報を取得できていれば、フォルダの構成などを含めてデータ復旧の期待度は高く持つことができるのですが、1%でも領域の情報取得ができなくなっていると、どうしてもファイル破損のリスクがついて回ります。過去には80%近い領域の情報を取得できていても作業の結果としては復旧不可と判断せざるを得ない時もあります。できる限り大切なデータはバックアップを行って障害が起きてしまった際の備えをしっかりと行っていただくことが重要です。障害発生時はクイックマンへデータ復旧のご相談をいただけますよう、お願いいたします。