クイックマンからのお知らせ
NASの寿命を長持ちさせる管理方法 より長く使うためには
NASは一旦導入すると、ずっと電源を入れたままで運用することが多いです。
24時間通電されて運用されているNASは、経年劣化により4~5年が経過すると
故障率が急激に増加する傾向があります。
特に、ファイルを読み書きするハードディスクは常に毎分5400回転か7200回転で
動き続けている為、一番経年劣化の影響を受ける消耗品となります。
NASは複数台のハードディスクでRAIDシステムを使用して耐障害性を高めたり
データ転送速度を速めたりすることがほとんどですが、RAIDシステムを使用していたとしても
全てのハードディスクへほぼ均一にファイルを読み書きする為、1個のハードディスクが
故障したら2個目、3個目・・・と次々に故障する可能性が非常に高いです。
また、NAS用として販売されている耐久性に優れたハードディスクであっても
そういった経年劣化や消耗は避けることができない為、どんなに品質が良いものを
選んでもいずれは故障します。
目次
NASが寿命を迎えた時の症状5選
何をもって寿命とするかの定義は難しいですが、内蔵されているハードディスクの
論理領域に不良セクタが発生することによりファイルの読み込み・書き込みが遅いと
感じるようになったり、突然シャットダウンしたり、電源を入れても起動できなくなったり
する事を寿命とすることが多いです。
①エラーメッセージが表示される
■NAS機器本体が原因の場合
・NASのファームウェア(システムソフトウェア)が破損している
・NASの制御基板が破損している
【対応方法】
・メーカーのマニュアルを参照し、表示されているエラーメッセージの内容を確認しましょう。
ただし、マニュアルにファームウェアアップデートを実施する内容があった場合データ破損の可能性がある為、
保存されているデータが必要な場合はファームウェアアップデートの実施は控えましょう。
■内蔵されているハードディスクが原因の場合
・不良セクタが発生している
・ハードディスクが認識しなくなっている
・RAID構成が崩れている
【対応方法】
・データ復旧専門業者への相談が必要です。
②中から異音がする
■NAS機器本体が原因の場合
・CPUファンや筐体ファンが故障している
【対応方法】
・メーカーのカスタマーサポートへ相談し、メーカー修理が可能かどうか確認しましょう。
サポート切れ等、メーカーで対応できない場合はデータ復旧業者への相談が必要です。
■内蔵されているハードディスクが原因の場合
・ハードディスクに物理的な障害が発生している
・磁気ヘッド障害が発生している
【対応方法】
・データ復旧専門業者への相談が必要です。
③電源ランプ・ステータスランプが赤く点滅(点灯)する
■NAS機器本体が原因の場合
・NASの制御基板が故障している
・CPUファンや筐体ファンに埃がたまり、回転異常となっている。
【対応方法】
・メーカーのカスタマーサポートへ相談し、メーカー修理が可能かどうか確認しましょう。
サポート切れ等、メーカーで対応できない場合はデータ復旧業者への相談が必要です。
埃等異物の除去が必要な場合は、十分に注意し作業を実施してください。
■内蔵されているハードディスクが原因の場合
・不良セクタが発生している
・ハードディスクの記憶領域が不足している
【対応方法】
・データ復旧専門業者への相談が必要です。
④アクセスできなくなった
■NAS機器本体が原因の場合
・電源ケーブルが抜けている
・LANケーブルが抜けている
・ネットワークシステム障害が発生している
【対応方法】
・メーカーのマニュアルを参照し、接続が必要なケーブルが正しくつながっているかを確認しましょう。
また、ネットワーク接続も確認しましょう。
上記の対応方法で復旧できない場合はデータ復旧業者への相談が必要です。
■内蔵されているハードディスクが原因の場合
・不良セクタが発生してデータ読み書きができなくなっている
【対応方法】
・データ復旧専門業者への相談が必要です。
⑤起動できなくなった
■NAS機器本体が原因の場合
・NASの制御基板が故障している
・NASのファームウェア(システムソフトウェア)が破損している
・電源制御ユニットが故障している
【対応方法】
・メーカーのマニュアルを参照し、NASのランプの状態や起動中の動作を確認しましょう。
マニュアルに従っても起動できない場合はメーカーのカスタマーサポートに相談しましょう。
■内蔵されているハードディスクが原因の場合
・ハードディスクが原因ではありません。
【対応方法】
・メーカーのカスタマーサポートに相談しましょう。
NASの寿命を延ばす対策4選
①熱がこもらないようにする
一般的にハードディスクの寿命は4~5年と言われていますが、
駆動時間や稼働年数はあまり関係ないとされています。
実際のところ、ハードディスクの動作環境や温度・湿度の方がより関係が深いとされています。
24時間365日 常時稼働しているNASは内蔵されているハードディスクが50℃以上になることがあります。
特に、65℃以上になると故障率がぐんと上がる為、空調設備等 熱への対策をしましょう。
②埃をためない環境づくり
NASには内部の空気を循環させるファンやエアフローを確保する構造で組み立てられています。
対策①に関連することではありますが、数年稼働しているNASが故障する原因として
内部に埃がたまってしまってファンやエアフローにより排熱できないことがあげられます。
サーバーラック等埃がたまりにくい為の環境にNASを設置し、
1年に1回はエアダスター等で掃除し排熱機構を妨げないようにしましょう。
③電源供給は一定に
NASのトラブルのきっかけとして一番多いのが、「停電」です。
停電によって突然電源が落ちた後に再起動してみてもうまく起動しない、
アクセスできなくなったということがあります。
NASは急に電源供給が経たれたときと起動時に一番負荷がかかる為、
それが同時に行われる停電がトラブルのきっかけになることが多いです。
その為、NASはUPS(無停電電源装置)が必須です。
また、NASには省電力設定という項目がある場合がありますが、
これは一定時間アクセスが無いとハードディスクの回転を停止する機能です。
省電力設定がオンになっている場合はハードディスクの負荷が大きい為、オフにしましょう。
④ウイルス感染を防ぐ為にセキュリティチェック
古すぎるNASはファームウェア(システムソフトウェア)のサポートが切れていて危険です。
NASはファイル共有の為に常にネットワークに接続されているので、
ファームウェアの脆弱性によりランサムウェア等の感染被害にあうリスクが高まります。
製造終了していたりサポートが終了していたりするNASを使用中の場合は、リプレースが必須となります。
NASでトラブルの際はクイックマンにご相談ください
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