データ復旧事例

認識できなくなったポータブル用ハードディスク(MQ01ABD050)からのデータ復旧(重度物理障害　奈良県大和郡山市　パソコンサポート業)

投稿日：2021.08.17 更新日：2021.08.17

メーカー：東芝製
型番：MQ01ABF050
症状：パソコンで認識しなくなった
障害：重度物理障害
費用：99,800円(税込109,780円)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

お客様から外付けのハードディスクが使用できないとのことで、お伺いして確認したところ、パソコンにつなぐとアクセスランプはつくのですが、ディスクの管理などを確認しても全く認識ができない状態でした。中のハードディスクを取り出してUSBの変換ケーブルでパソコンにつないでも状態は変わりませんでした。状態としてはよくないことをお伝えして預かってきたのですが、保存されているエクセルやワード、PDF、一太郎のデータなどが重要とのことです。使用頻度は低いのですが、過去のアーカイブデータで必ず必要になるのでデータの復旧をお願いしたいです。

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診断の結果

専用機器にてハードディスクの診断を行ってみたのですが、通電開始時からモーターの回転が確認できませんでした。ディスクを回すモーターが焼け付いてしまっている可能性があり、内部パーツの完全移植に必要なため、重度物理障害での案内を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

ハードディスクの開封をし、まずはモーターの状態を確認してみました。すると、焼け付いているせいか少々の力では全く回転しないくらいに固着していました。実装されているパーツすべてを交換用のハードディスクに移植して改めて専用機器での起動確認を行ってみました。専用機器上では特にこれといった物理的な障害もなく制御が可能な状態であったため、そのままクローン作業を行い、作成したクローンディスクからデータ領域へのアクセスを行いました。するとデータの存在が確認できたため一時取得を行い、ランダムにファイルのオープン確認を行いました。30ファイル程度ランダムに選択しのオープン確認を行ってみたところ、選択した30ファイルすべて正常に開けることを確認しました。

復旧作業の結果

取得したのリストを作成し、オープン結果の報告とともにお客様に作業の結果をお伝えしました。リスト上のデータについては問題ないとのことで復旧成功と判断し、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

重度物理障害の中でもモーターの焼き付きは発生比率としてはかなり低いほうの部類になりますが、発生すると使用されているパーツの完全移植が必要となります。焼け付きの発生時に通電状態にあったりすると、モーターロックなどの複数の障害を引き起こしていることもあり、開封確認が必須となります。クイックマンでは成功報酬の定額制にて復旧費用の提案を行っておりますが、復旧業者によっては、複数の障害が見つかってしまうと再見積もりとなって非常に高額化することもあるようなので、注意が必要です。障害が発生した際は、まずはクイックマンへのご相談をお願いいたします。