データ復旧事例

2回目のディスク交換を行ってしまったテラステーション(TS3400D0404)からのデータ復旧(物理障害　神戸市東灘区　機器販売業)

投稿日：2021.07.16 更新日：2021.07.16

メーカー：バッファロー(内蔵：東芝)
型番：TS3400D0404C2(内蔵：DT01ACA100)
構成：1TB×4台構成、RAID5
症状：ディスク交換に失敗
障害：物理障害
費用：149,800円(税込164,780円)～
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

パソコンに詳しいということで社内の機器管理を行っていたのですが、以前管理を行われていた方が退職されてからお世話になっているため、引継ぎなどはなく、社内機器の情報が全く分からないまま業務を行っていました。そんな中サーバーで使用しているTS3400D0404C2にディスクエラーが発生し提唱できなくなってしまったため、とりあえず交換を行ってみたのですが、中のデータが完全に消えてしまっていました。見積書や請求書などのエクセルや取引履歴などのデータを保存しているので、どうしてもデータの復旧が必要です。

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診断の結果

専用機器にてTS3400D0404C2で使用されている4台のハードディスクの初期診断を行いました。診断の結果、ディスクエラーが発生したハードdh市宇久から物理障害が見つかりましたが、それ以外のハードディスクからは障害が見つからなかったため、物理障害での対応を行うことにしました。また、この時点で、ディスク交換がすでに1回行われていたことが発覚しました。

復旧作業にチャレンジです

物理障害が発生しているハードディスクのクローン作業を専用機器で行いながら、別の専用機器を使用して3台のハードディスクのクローン作業を行いました。4台のクローンディスクを使用してRAIDデータ復旧専用機器に接続し、RAIDの構成情報を確認してみましたが、物理障害を発生させていたハードディスクは媒体として認識しているだけの状態であったため、構造解析を行いました。解析作業によって得た結果からRAID5を再構築してみたところ、フォルダやファイルの存在が確認できたため、データの一時取得を行いました。一時取得スタデータの30ファイル程度をランダムにオープンアック人してみた結果、すべて正常に開けることが確認できました。

復旧作業の結果

お客様が事前に社内で重要度の高いデータを収集していただた状態で、取得データのオープン確認を行っていただきました。確認いただいたデータ全てが正常に開けることを確認できたため復旧作業成功と判断し、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

初期診断で発覚したのですが、すでに1度ディスク交換が行われてしまっていました。RAID5においては2台目のディスク交換を行ってしまうと、一部の既存データの読み出しができなくなり、データが表示されなくなったり、RAID5自身の再構築が始まってデータが消滅するといったリスクがあります。テラステーションをはじめとするNASでは、機器の管理画面から使用されているディスクの情報を確認することが可能です。RAIDを構成するディスクの中で型番の違うモノが見つかった場合は、ディスク交換が行われていることは間違いないです。バックアップが正常に行われていれば特に危惧することはありませんが、そうでなかった場合はデータ復旧業者へご相談いただくことをお勧めいたします。