データ復旧事例

【緊急対応】E30発生で使用できないテラステーション(TS-WX4.0TL/R1)からのデータ復旧(物理障害　和歌山県和歌山市　会計士業)

投稿日：2021.07.01 更新日：2021.07.01

メーカー：バッファロー製 (内蔵：東芝製)
型番：TS-WX4.0TL/R1(内蔵：DT01ACA200)
構成：2TB×2台構成、RAID1
症状：E30によるアクセス不可
障害：物理障害
費用：99,800円(税込109,780円)～
期間：24時間程度

※オプション料金別

お客様より

顧客の全データを保存していました。月末近く、いくつかの顧客で決算などがあるためいつもより早めに出勤して仕事をしようとしたのですが、テラステーションにアクセスができなくなっていて確認してみたらE30という表示がありました。最優先で重要なのが会計ソフトのデータです。その他にもエクセルやワード、PDFなど顧客ごとのに保存しているデータもあります。業務が完全に停止してしまっているため、早急にデータが必要です。また、機密情報を取り扱っているため、秘密保持契約などがあれば締結を希望します。

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診断の結果

専用機器にて使用されている2台のハードディスクの初期診断を実施しました。エラーが発生しているハードディスクから不良セクタが見つかりクローン作業が必要と判断し、物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器にて2台のハードディスクのクローン作業を行い、クローンディスクから保存されているデータの確認を行ってみました。使用されている2台のハードディスクともデータが保存されていることが確認できましたが、詳細を確認していくと、正常に稼働していたはずのハードディスクのデータが半年ほど前の最新日付のファイルしか残っていませんでした。物理障害を発生させていたハードディスクのクローンディスク上ではお客様から伺っていた最新日付のデータが確認できたため、データの一時確保を行いました。一時確保できたデータの日付の新しい順にファイルのオープン確認を行ってみましたが、すべて正常に開けることが確認できました。会計ソフトのデータについてはノートパソコンを持ち込んでいただき、会計ソフト上でのオープン確認をお願いしました。

復旧作業の結果

お客様に会計ソフトのデータの確認を行っていただきました。復旧したデータの中に1週間ほど前のバックアップが見つかっていたため、そちらを展開していただきたのですが、無事にデータを確認することができました。最新の入力情報はバックアップがないとのことで、確認いただいたデータで復旧成功と判断いただき、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

E30はディスクエラーが発生したためテラステーションから自動で認識を切り離された状態です。対象のディスクを交換してRAIDの再構築を行うことで、再び利用可能となることがありますが、今回のようなトラブルではおそらくディスク交換を行っても失敗するというリスクが残ります。また、もう1台のハードディスクとのデータの整合性がとれていなかった為、さらなる混乱を呼び込んでいたかもしれません。データのバックアップが行えていなかった場合、操作ミスをすると完全に大切なデータが消失するリスクがあるため、データ復旧にてデータを確保したうえで、ディスク交換などの復帰作業行っていただくことをお勧めします。