データ復旧事例

データにアクセスができなくなったLANDISK(HDLP-S1.0)からのデータ復旧(論理障害　堺市美原区　製造業)

投稿日：2021.06.15 更新日：2021.06.15

メーカー：アイ・オー・データ製 (内蔵：WesternDigital製)
型番：HDLP-S1.0(内蔵：WD10JPVT)
症状：データにアクセスができない
障害：論理障害
費用：49,800円(税込54,780円)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

社内で使用するためのデータ保存していたLANDISK(HDLP-S1.0)です。ちょっと前からファイルを開こうとしたり保存しようとすると、かなり時間がかかるようになっていました。ノートパソコンに保存しているファイルはサクサク開けていたので、ハードディスクに保存しているから時間がかかっているだけかもというパソコンに詳しい人の助言で、あまり気にしていませんでした。昨日どうしても読込みの遅さが気になり、再起動を行ってみたのですが、それからデータへのアクセスができなくなってしまいました。エクセルで作った仕様書などが重要です。

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診断の結果

専用機器を使用してLANDISK(HD-PNT1.0U3-BC)のハードディスクの初期診断を行ってみたところ、起動から認識までは正常に行える状態でした。データ領域へのアクセスを行ってみたのですが、こちらも正常にアクセスができたため、論理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器にてクローン作業を行ってみたのですが、異常を検知することなくほぼすべての領域取得に成功しました。作成したクローンHDDのデータ領域にアクセスしたところ、フォルダやファイルの存在が確認できたため、データの一時取得を行いました。取得エクセルデータを日付順に20ファイルほどオープン確認を行ってみたところ、すべて正常に開くことができたため、復旧成功と判断しました。

復旧作業の結果

取得したデータを納品用媒体にコピーし、納品前の最終のデータ確認を行っていただきました。お客様のほうでも正常にデータが復旧できていることを確認いただけたので、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

クローンディスクにて保存されているデータの容量確認を行ってみると、空き容量がほとんどなくなっていることがわかりました。可能性というところになりますが、空き容量が不足してしまっていたことで、データを保存している領域が正常に認識されなくなったのでは？と、推測しています。ハードディスクやSSD、USBメモリなどの記憶媒体は、機器自身の空き領域をデータの処理が行えるように存在しています。空き領域がなくなればなくなるほど、データの読み書きは時間がかかってしまう要因となり、今回のようにデータへのアクセスができない、認識しないといったトラブルの原因にもなります。一般的に10%～15%程度の空き領域があれば、安定して作業が行えるといわれています。空き領域が少なくなってきたら、メンテナンスを行っていただいたり、大容量媒体へのデータ移行を行っていただき、トラブルが発生しないようご注意ください。