データ復旧事例

外付けで使用していたノートパソコン用ハードディスク(WD10JPVX)からのデータ復旧(物理障害　神戸市北区　教育関連業)

投稿日：2021.04.26 更新日：2021.04.26

メーカー：WesternDigital製
型番：WD10JPVX
症状：認識するがアクセスができない
障害：物理障害
費用：54,780円～(税抜：49,800円～)
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

5年ほど前にノートパソコンを処分する際に取り出して外付けケースに入れて使用していました。ちょっと前からデータの読み書きが不安定かな？とは思っていたのですが、昨日とうとうデータを読み込まなくなりました。ディスクの管理では一応認識していますが、データ領域などは読めていません。エクセルやワードで作成した資料のデータもありますが、ほとんどが写真のデータです。大切な思い出でもあるので、なんとかデータの取り出しをお願いしたいです。

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診断の結果

専用機器にてハードディスクの初期診断を行ってみました。起動して制御を行える状態にするまに異常は見当たりませんでした。データ領域へのアクセスを行うと、データの読み書きができない不良セクタが周期的に現れてきたため、物理障害での対応を行うことにしました。また、お客様には一部データ破損が発生しているリスクを了解いただいての作業となります。

復旧作業にチャレンジです

専用機器を使用して、ハードディスクのクローンを作成しました。クローン作業開始後ほどなくして、不良セクタが発生する領域が見つかりましたが、全データ領域の5%を過ぎた時点では、正常にデータが読み出せる状態になっていました。クローン作業の結果、99.99%以上の領域取得に成功しました。取り急ぎデータの取得を行ってみたのですが、認識しているデータ量に対して、取得データがその60%程度しかなかったため、クローンディスクに対して解析作業を実施しました。再度データの取得を行ってデータ量の確認を行ってみると、認識していたデータ量よりもデータの取得ができていたため、写真データを中心に20ファイルほどのランダムオープン確認を行ってみましたが、すべて正常に開くことができました。

復旧作業の結果

お客様に作業の結果をお伝えし、納品前のデータのオープン確認を行っていただきました。一部フィルだの情報が破損していましたが、必要なデータは復旧できていると判断いただけたため、納品用媒体にデータのコピーを行って復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

ディスク面にスクラッチ(傷)がありましたが、クイックマンでもお客様でもデータの確認を行っていただいた範囲においてはファイルの破損は見つかりませんでした。ただし、フォルダの破損は発生していたため、一部フォルダの構成が抜けてしまっていましたが、別フォルダで存在しているところまで確認いただいております。傷の発生にかかわらず、不良セクタが発生していると、情報の破損が発生しているため、フォルダ名が変わってしまったり、ファイルが開けなくなってしまっていたりということが、発生しやすくなっています。ご注意ください。ハードディスクのトラブルが発生してしまったらクイックマンへぜひご相談ください。