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ASUSTOR(アサスター)データ復旧 緊急対応法【最新マニュアル】
ASUSTOR(アサスター)は
ASUSTekとADATAが出資したASUSグループの一員で
QNAPやSynologyと同じく台湾のメーカーです。
ASUSをなんと読むかが論争になったことがありますが、
ASUSTORのことは『アサスター』と読みます。
ちなみにASUSの正式な呼称は『エイスース』です。
QNAPやSynologyより少し遅い2015年に日本国内の販売を開始し現在に至りますが、
ASUSという大手PCグループに属しているにも関わらず、
国内ではQNAPに大きな水をあけられているのが実情です。
ただ、実物をみて気づく方も多いかと思いますが
その形状がかなりQNAPに似ています。
これはもともとASUSTORが元QNAPのエンジニアが中心になって立ち上げたブランドだからかもしれません。
CEOのShawn Shuは元々ASUSの社員でしたが、
辞めた後にQNAPやSynologyで大きな実績をあげ、
QNAPを辞めると聞きつけたASUSTORの社長Jhonny Shinに
ASUSグループ内でNAS会社を立ち上げて欲しいと依頼され設立したのがASUSTORです。
QNAPに似ているのも当然だなと思えるエピソードです。
国内でNASといえば依然、BUFFALOのTeraStationやIO-DATAのLANDISKが主流です。
それらの次に有名なNASブランドといえばQNAPですが、
ASUSTORはそのQNAPと比べてもかなり認知度が低いと思われます。
QNAPと同じように自由度が高く、数多くの専用ソフトを利用できるところなど、
使い勝手はかなりQNAPに近いものがあります。
ただ、どうしても先行するQNAPとの差別化が不十分で、
その差を埋めることができずにいるように見えます。
実のところ同レベルのモデルであればASUSTORが安い場合も多く、
お買い得感は高いのですが重要データを入れることの多いNASなだけに、
価格よりも信頼性やブランドイメージが重要視されているのかもしれません。
そのためか購入者は個人や小規模事業所が多く、
トラブルシューティングが十分でないケースが見うけられます。
自由度が高い反面、トラブルに陥る可能性も高くなることを頭に入れ、
リスク管理をしっかりとおこなった上で運営することが求められます。
小規模企業ではIT担当者は他の業務で余裕が無い場合も多く、
NAS購入時に本来徹底されるべき、トラブルの想定が行われていないケースや、
運用担当者の変更時に引継ぎがなされていない場合など
実際にトラブルが発生した際にその対処法がわからず、
結果的にデータ復旧が必要になる場合があります。
初期対応を間違えると最悪データを完全ロストする恐れもあるので注意が必要です。
そういったシステム担当者の皆様のために、
ASUSTOR(アサスター)のデータ復旧において、
失敗しないための方法を解説いたします。
ASUSTOR(アサスター)の構成の確認
ASUSTOR(アサスター)の種類には個人向けのAS10(AS30)シリーズ、
SOHO/小規模オフィス向けのAS40、NIMBUSTOR2 シリーズ、
中規模事業所向けのAS60、LOCKERSTOR シリーズ、
エンタープライズ向けのAS70、LOCKERSTOR 10Proなどがあります。
ASUSTOR(アサスター)でもQNAPのスナップショットのような最新のRAID構成を構築可能です。
ユーティリティ類も豊富ですのでバックアップ、
Webサーバー、VPNなど様々な用途に利用できることも、
ASUSTOR(アサスター)の特徴のひとつだと思われます。
データ復旧を依頼する場合に特に押さえておきたいのは
・ディスクの本数・・・1本か? 2本以上か? 容量はいくらか?
・RAIDの種類・・・Raid0か? Raid1か? Raid5か? Raid6か?など
・障害が発生した際の症状
・障害発生後におこなったこと
の4点です。
RAIDとは複数のHDDを1本のドライブとして結合させる技術で、
RAIDの組み方によってRAID内でデータの冗長化が可能です。
RAID1やRAID5であれば、ディスクに障害が出た場合も、
簡単に復旧できそうに思いますが、
実は簡単にいかない場合も多いのが実情です。
ちょっとした診断ミスが命取りになる可能性もあるため、
トラブル発生後のハンドリングには十分な注意が必要です。
これらRAID構成に関する情報はデータ復旧をおこなう上で非常に重要な情報となります。
最近ではBeyond RAIDなど、より複雑なRAID構成を使うNASメーカーもありますが、
ASUSTOR(アサスター)のNASにおいてもBtrfsによるスナップショットなど、
これまでの一般的なRaid構成とは違った最新技術が利用可能となっているため、
構成の確認については注意が必要です。
ASUSTOR(アサスター)故障の原因
ASUSTOR(アサスター)に保存したデータにアクセスできない場合、
その原因にはいくつかの代表的なパターンがあります。
1.ASUSTOR(アサスター)内蔵基板の故障
ASUSTOR(アサスター)は基板と電源パーツ、内蔵HDDによって構成されています。
もっとも故障率が高いのは内蔵HDD部分ですが、
基板の破損による故障でも保存データへアクセスできなくなります。
2.ネットワーク部品の故障(または設定ミス)
ネットワーク部品の故障の場合、
サーバー側なのかネットワーク側なのかの切り分けが必要です。
サーバー側が原因の場合、設定ミスで無ければ基板上のLAN端子周辺
が破損している可能性が高くなります。
LAN端子が2重化している場合は、もう一方のLAN端子へ挿せば
正常に動作する場合もあります。
3.誤消去、誤フォーマット
操作ミスにより削除やフォーマット、上書き、
RAID構成の変更などをおこなってしまった場合です。
ネットワークの共有フォルダでは、特に設定しない限りゴミ箱機能がありません。
また、誤ってフォルダごと消してしまうなどのトラブルも多いです。
4.HDDの損傷
HDDは消耗品であり、平均4~5年で壊れると言われています。
もちろん、10年、20年動き続けるHDDもありますが、
NAS用途などの常時稼働の環境では、
4年、5年も経てばいつ壊れてもおかしくないとお考えください。
ASUSTOR(アサスター)故障時の対応
1.内蔵基板の故障と
2.ネットワーク部品の故障(または設定ミス)については、
メーカー修理または保守の部類になりますので、
保守期間内であればメーカーのサポートやサービスマンを呼ぶことで、
解決できる可能性があります。
ただ、メーカーの保守はあくまで機械部品についての保守で、
データについては保証外となりますのでご注意ください。
保守期間を過ぎている場合、年数にもよりますが、
修理よりも買い替えが望ましい場合もあるかと思います。
そういった場合には、まずはデータ復旧をおこなう必要があります。
RAID構成が絡むとデータの抜き出しは難易度があがります。
できれば専門のデータ復旧業者へ依頼されるのが良いでしょう。
3.誤消去、誤フォーマットについては内容により対応が変わります。
誤消去であれば安い復旧ソフトもありますが、、
操作ミスにより復旧可能なデータの上から上書きしていまい、
必要なデータを完全に失うリスクには注意が必要です。
また、スキャン結果と実際の復旧結果に違いがある場合もあります。
誤フォーマットやRAIDアレイの消去の場合は、
素直にデータ復旧業者へ相談されるのが良いでしょう。
ただのパソコンであればそれほど難易度の高い症状ではありませんが、
RAIDアレイの消去などはかなり高度な技術が必要です。
4.HDDの損傷が原因の場合、データ復旧作業が必要です。
メーカーサポートへトラブルの切り分けを依頼すると、
HDD損傷の場合はリビルド作業を指示されます。
ただ、メーカー側は修理時においてデータの保証はいたしませんので、
作業の結果、データをロストする可能性があることまで言ってくれない事があるのが意地悪いです。
メーカーの指示なので間違いないだろうと考え従うのですが、
メーカーはデータの復旧では無く、
あくまでNASの復旧(データの有無は保証しない)を目指しているところがポイントです。
危険度大!?ASUSTOR(アサスター)のリビルド作業
リビルドはメーカーもトラブル時の解決法としてアドバイスしてくる方法ですので、
失敗するかも?と意識する方は少ないと思います。
しかしながらリビルド中のトラブルが思いのほか多いことはあまり知られていません。
リビルドはHDDに故障があった際に、故障したHDDのみ交換し、
もとのHDDと同じディスクを再構築する作業ですが、
他のHDDも壊れたHDDと同時期に購入したHDDである場合が多く、
そんな中にリビルドという高負荷の作業をおこなうと、
耐え切れずに別のHDDが故障してしまいます。
リビルドに失敗したRAIDは、最悪データ復旧業者でも復旧できない場合があります。
大事なデータである以上、最悪の事態を想定して対処することが重要です。
ASUSTOR(アサスター)のHDDランプがオレンジ色は要注意
asustor(アサスター)のHDDランプがオレンジ色の場合は
HDDが故障している可能性が高いです。
この場合、現状でデータが確認できるかどうかによって対応が変わります。
データが確認できる場合は急ぎ、重要なデータをバックアップしてください。
バックアップ完了後、故障したHDDの交換、リビルド作業をおこなってください。
バックアップせずにリビルドするのは危険ですので避けてください。
良くご相談を頂く障害状態として、データへのアクセスはできているが、
バックアップ中にフリーズをおこしてしまいバックアップが完了できないパターンと、
ファイル転送中にエラーが発生し正常にバックアップが完了できないパターンです。
これらの状態はHDD内に部分的な物理障害が発生している可能性が高いと思われます。
症状が進行すると場合によってはデータ復旧業者でも復旧できなくなる可能性がありますので、
これらの症状が発生した場合は直ちにデータ復旧業者に依頼するのが正解だと思われます。
データにアクセスすらできない場合はかなり慎重な対応が必要です。
メーカーからFW(ファームウェア)のアップデートを勧められる場合もありますが、
やめておいた方がいいでしょう。
電源が入るにも関わらず、RAIDボリュームへアクセスできない場合は、
HDDの故障+αの障害が発生している可能性が高く、
ここからは判断を誤ると完全なデータロストに陥る可能性があります。
失ってはいけないデータがある場合は、
データ復旧業者へ相談されることを強くお勧めいたします。
データ復旧業者はサーバーRAID・NASの事例とクチコミをみて選ぶ
ではデータ復旧業者に騙されないための対策はあるでしょうか?
データ復旧業者のサイトにはどこもいい事ばかり書いてあります。
料金の安さを謳うサイト、権威性を謳うサイト、技術力を謳うサイトなど様々です。
データ復旧に詳しい方なんてのはほとんどいませんので、
業者自身でもない限り、サイトを見てもその良し悪しを判断するのは困難です。
でも素人の方でもデータ復旧業者を見分けるのに有効な方法が2つあります。
ひとつはデータ復旧事例です。
データ復旧事例には実際に復旧した事例が掲示されます。
この物量が多い業者はそれだけ経験が多く、
色々な症状にも対応できる可能性が高いです。
逆に事例が少ない業者は、
もしかすると実績の少ない会社であったり、
専門性の低い業者なのかもしれません。
宜しければ当社の復旧事例をご覧ください。
業界でもトップクラスの復旧事例数を自負しております。
次にクチコミですがgoogleマップにはクチコミ機能があります。
飲食店などでは皆さんも食べログやぐるなびなどをご覧になるかと思いますが、
googleマップにも同じような機能があります。
そのお店の名前で検索するとそのお店の情報が表示されます。
そこには実際に利用された方の感想がクチコミとして掲載され、
平均点数なども表示されます。
件数が少ないと正確性に欠けますが、
ある程度の数があるクチコミならかなりの信ぴょう性があると思います。
ただ、サクラレビューの可能性もありますので、
念のため悪い評価も見ておくのがよいかと思います。
私もどこかへ遊びに行くときなどgoogleマップで検索しますが、
クチコミが悪いお店には絶対にいきません。
失敗しない業者選びをするために、クチコミはもっとも信頼できる情報だと思います。
宜しければ当社 心斎橋本店、梅田大阪駅前店のクチコミをご覧ください。
おかげさまで非常に高いご評価を頂き私どもの励みになっております。
対応可能なASUSTOR(アサスター)の機種一覧
個人使用から家庭使用向け
AS1002T
AS1004T
AS-202T
AS-202TE
AS-204T
AS-204TE
AS-302T
AS-304
AS3102T
AS3102T v2
AS3104T
AS3202T
AS3204T
AS3204T v2
家庭使用からパワー ユーザー向け
AS4002T
AS4004T
AS5002T
AS5004T
AS5008T
AS5010T
NIMBUSTOR 2(AS5202T)
NIMBUSTOR 4(AS5304T)
パワー ユーザーからビジネス向け
AS5102T
AS5104T
AS5108T
AS5110T
AS6102T
AS6104T
AS6202T
AS6204T
AS6208T
AS6210T
AS-204RS
AS6204RS / AS6204RD
AS-609RS / AS-609RD
小規模および中規模企業
AS7004T
AS7008T
AS7010T
AS6212RD
AS7009RD / AS7009RDX
AS7012RD / AS7012RDX
もちろんこれ以外の機種も対応可能です。
まずはお気軽にご相談ください。
クイックマン(S&Eシステムズ株式会社) フリーダイヤル:0120-775-200
データ復旧クイックマン 心斎橋本店
大阪市中央区南船場2丁目12-10 ダイゼンビル4F
データ復旧クイックマン 梅田店
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