クイックマンからのお知らせ
HDD SA情報とは?重度物理障害との関係を解説
データ復旧クイックマンではお客様から
「他社復旧不可の重度物理障害HDDは復旧可能ですか」
「複数のデータ復旧業者に依頼してみたけど復旧不可能と言われてしまった」
というお問い合わせをよくいただきます。
今回は、他のデータ復旧業者様で復旧不可だったHDDの診断結果や重度物理障害との関係をご説明させていただきます。
他社復旧不可のお問い合わせ内容
一部内容は伏せさせていただきますが、お客様からお問い合わせいただく内容は以下の通りです。
他社にHDDを解析したもらった結果
重度物理障害
データ復旧不能
磁気ヘッドに重度の障害がある可能性が高いことが判明、
検査を行ったところ、機器ステータスエラーが出ていることから、機器障害時にSA情報の損傷あるいはモジュール損傷の疑いあり。
解析機にて磁気ヘッドマップ作製および磁気ヘッド切り替え検査を試みたが、障害レベルが非常に高い状態のため、
物理的な部品交換(クリーンルームでの物理開封検査作業)が必要と判断し、データ復旧不能と判断。
と修理を断られてしまった。
他社の診断結果で申し訳ありませんが、このような診断でした。
御社でデータ復旧の見込みがあるのなら、お願いしたいです。
データ復旧クイックマンではこのようなお問い合わせからデータ復旧のご依頼をいただき、
データが復旧できた実績がございます。詳細は以下の過去復旧実績をご参照ください。
SA情報とは?
SA(サービスエリア、システムエリア、物理構造情報)はパソコン・サーバー等の機器からHDDを認識するために必要不可欠な情報です。
具体的な内容は
・HDDの仕様の情報
型番や製造番号(シリアルナンバー)、BIOS画面等で表示する情報です。
・ファームウェア情報
パソコンやサーバー機器がHDDを認識するために一番最初に読み取らなければならない情報です。
ファームウェア情報はSA情報の中だけに書き込まれているのではなく、HDDの制御基板のICチップ等にも書き込まれています。
ファームウェア情報の中にはSA情報がプラッタのどこに書き込まれているかの情報が存在します。
・S.M.A.R.Tの情報
HDDの稼働情報が蓄積され、故障の予測や障害の早期発見につながるHDDの自己診断機能の情報です。
・P-List
工場出荷前(製造時)に初めて物理フォーマットを行った際、不良セクタとして検出され置き換え処理が行われたセクタ情報が保存されています。
G-List
工場出荷後(実際に使い始められた後)に検出された不良セクタや置き換え処理が行われたセクタ情報が保存されています。
HDDの使用回数・使用時間が多くなるほどG-Listのデータ量は多くなります。
セキュリティ情報
HDDに暗号化を施している場合、SA情報の中にパスワード情報が書き込まれることになります。
専門用語をたくさん並べてご説明しましたが、ポイントとしてはSA情報が破損してしまうと致命的な障害が発生してしまうということです。
重度物理障害とSA情報損傷の関係
HDDに重度物理障害が発生しているときの代表的な症状として
①HDDから異音が鳴る(カチカチ、プップップッ、ブー)
②HDDが動作しない(モーターが少し回ってすぐに止まる)
SA情報が損傷している場合には②HDDが動作しない症状が発生します。
HDDのファームウェア情報やSA情報を正常に読み取ることができないとエラーとなり、
それ以降のHDD起動シーケンスが完了できないためです。
HDDはいくつもの部品が動作することで稼働している機械の為、動作音が発生します。
クイックマンの経験豊富な技術者はHDDを分解し内部を見ることなくHDDの動作音から症状を判断することが可能です。
他社復旧不可だったHDDのデータ復旧事例
型番:HD-LC3.0U3
HDD:WD30EZRZ
症状:カチカチと音がしてデータの読み出しができない
障害:重度物理障害
期間:3日
お客様より
BUFFALOのHDLC3.0U3という外付けHDDを誤って倒してしまい、データの読み出しができなくなってしまいました。
中からカチカチと音がしてうまく回転できないような異音がする状態だったので他社へデータ復旧を依頼していたところ、
下記の診断結果となりました。
検査を行ったところ、機器ステータスエラーがでていることから、機器障害時にSA情報の損傷あるいはモジュール損傷の疑いがあります。
障害レベルが非常に高い状態のため、大変残念な結果でございますが弊社ではデータ復旧不能と診断させて頂きます。
弊社診断の結果
専用機器で診断を実施しました。通電・認識・制御というプロセスで診断を実施しますが、1段階目の通電時にHDDから
「カチカチ」といった異音が発生していました。分解を伴う部品交換作業が必要と推定し、重度物理障害としてご対応いたしました。
復旧作業にチャレンジです
クリーン環境にてハードディスクの分解作業・部品交換作業を行い、専用機器で状態を診断しました。
部品交換後は通電しても異音の症状は発生していなかった為、クローン作業を行いました。
異音が発生しているHDDの為、一部不良セクタとして読み取りできなかった部分はりますが、99.9%以上の精度でクローン作業が完了しました。
クローンHDDの解析を行うことでお客様のデータを確認することができました。
復旧作業の結果
確認できたデータを確保し当社環境にてオープン確認を実施しました。重要なデータであるAiデータやPSDデータ、画像データから30点確認しましたが、
30点全て正常に開くことができました。
お客様に入念にデータ確認を行っていただくと、重要なデータが全て復旧できていると判断していただけましたのでデータをご納品いたしました。
他社でSA情報が損傷している可能性がある為復旧不可となったHDDを実際に対応させていただくと
多くのケースでSA情報が損傷している事はありません。
データの読み書きを行う磁気ヘッドの部品交換や、プラッタ(データを書き込む円盤)を弊社独自の方法でクリーニングを行うことで
データ復旧に成功しています。
どんな業者にデータ復旧を頼めばいいか
他社で重度物理障害が発生している為復旧不可と診断されたHDDを復旧したい場合は
下記のポイントをクリアしているデータ復旧業者に依頼しましょう。
①重度物理障害の復旧実績の多い業者
②技術力のある業者
③診断無料の業者
④問い合わせをしてみて信頼できそうな業者
クイックマンは上記のすべてを満たしております。
他社で重度物理障害と診断され復旧不可となったHDDでもあきらめずに
クイックマンまで是非一度お電話ください。
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