データ復旧事例

SAMSUNG製ハードディスク(HD103SJ)のデータ復旧事例(物理障害認識しなくなった大阪市西区サービス業)

投稿日：2020.10.29 更新日：2020.10.29

メーカー：SAMSUNG
型番：HD103SJ
症状：パソコンで認識しなくなった
障害：物理障害
費用：49,800円(＋税)～
期間：4日前後

※オプション料金別

お客様より

外付けハードディスクで使用していたものが認識しなくなり、外付けのケースに入れ替えたら使用できたので、そのまま使用していました。先週またハードディスクが認識しなくなったため、新しいケースに入れ替えて認識の確認を行ってみましたが、全く反応がありません。写真データが一番重要です。梅田での初期診断をお願いしたいです。

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診断の結果

専用機器で初期診断を行いました。起動、認識は正常に行えたため、論理領域の情報にアクセスを試みました。そうすると、ランダムに不良セクタが見つかり、クローン作業が必要であると判断し、物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器上でクローン作業を開始しました。ハードディスク内には複数のデータの読み書きを行うヘッドがあるのですが、そのうちの特定1本のところにかかると、読み込みが非常に不安定になっていました。不良セクタが発生するヘッドの読み込みを行わず、それ以外のヘッドでの読み込みをすべて終わらせ、不良セクタが発生するヘッドの読み込みを開始しました。挙動が非常に不安定なところもありましたが、なんとか99.75%の領域を取得することに成功しました。論理領域の確認を行ってみると、データの存在を確認できたため、データの一時確保を行いました。

復旧作業の結果

ランダムに30ファイル程度のオープン確認を行いましたが、30ファイルすべて正常に開くことができたため、復旧成功と判断し納品用媒体にデータのコピーを行いました。お客様にも最終確認を行っていただき、必要なデータがきちんと復旧できていると、大変喜んでいただけました。

担当技術者より

サムスン製のハードディスクはすでに生産が終了されていますが、まだまだ現役で使用されている方も多いかと思います。もし障害が起きてしまっても十分に対応が可能ですが、重度障害などで部品交換を行ったりすると、在庫の確保を行っておりますが作業の限界が来ることもあります。正常に動いていたとしても早めのデータ移行をお勧めします。