データ復旧事例

WesternDigital製デスクトップパソコン用ハードディスク(WD20EARX)のデータ復旧事例(論理障害認識されなくなった大阪府河内長野市金属加工業)

投稿日：2020.06.29 更新日：2020.06.29

メーカー：WesternDigital
型番：WD20WARX
症状：アクセスができなくなっている
障害：論理障害
費用：39,800円(＋税)～
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

図面の作成用に使用していたパソコンのハードディスクですが、電源を入れたときに”system　not　found”と表示されて起動しなくなりました。従業員の一人がパソコンに詳しかったため、ハードディスクを取り出してみてくれたのですが、Cドライブにアクセスができなくなっているという話で、専門業者に頼んだほうが良いということでした。CADのデータが一番重要です。データの復旧は可能でしょうか？

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診断の結果

専用機器にてお預かりしたハードディスクの状態を診断しました。診断を行っていく中で、物理的な障害が発生している状態ではなかったため、論理障害で対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器にてクローン作業を行い、作成したクローンディスクに対して論理情報へのアクセスを行いました。フォーマット情報が書き換わていたため、通常のアクセスではデータの確認はできませんでしたが、論理障害の解析ツール越しにデータは確認できる状態でした。解析ツールを通して全データの一時確保を行ってから、オープン確認を実施してみると、すべてのデータが問題なく開けることを確認しました。一部オープン確認が行えないファイルについては、お客様にて確認のための環境を準備していただき、データの確認を行っていただくことにしました。

復旧作業の結果

お客様側で準備していただいたデータ確認環境にて、CADデータの確認を行っていただきました。確認いただいたデータはすべて問題なく開くことができたため、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

Windowsのパソコンでフォーマット(初期化)の作業を行うと、基本的にNTFSという形式でフォーマット作業が完了されます。これと同じようにMacOSやLinuxなどでも独自のフォーマットが存在しています。ここ数年で、NTFSのディスクをMacやLinuxでもデータを読めるようになりました。しかし、その逆はまだまだできていません。Windowsのパソコンでは、対応できない形式であるが、何かしらのフォーマット情報であると認識すると、RAWフォーマットとして認識されます。そうなると、Windows形式のフォーマットではなくなるため、保存されているデータへのアクセスができなくなってしまいます。ただし、ほとんどの場合が、フォルダ構成などは崩れることがないため、非常に高い復旧率を見込むことができます。ハードディスクのトラブルが発生した際はクイックマンへお気軽にご相談ください。