データ復旧事例
データ復旧するか悩んだ時に重要なこと(データ復旧業者選びのコツ)
データ復旧業者ってインターネットを見てもどこもいいことばかり書いていて、
どこに依頼したらいいのかわからないですよね?
金額がわからない、
騙されそうで怖い、
最悪データを壊されたり、
漏えいされたりしたら取り返しがつかない。。。
という不安を感じます。
そんな時に重要なチェックポイントをお教えいたします。
取り返しがつかなくなることもあります。
データ復旧でまず重要なのは症状の診断です。
良くあるのがご自身で何とかしようと電源の入切を繰り返し、結果的に症状を
悪化させてしまった事例です。
HDDも型番によって特徴があり、東芝など頑張ってしまう型番では、下手に認識
し続けてしまうがために、症状を悪化させてしまうということもあります。
なんとか動くうちにデータを抜き出してしまおう、、、というその行動がトドメ
をさしてしまうというパターンです。
無理に頑張らせすぎたことにより重度障害になってしまうと、どんな復旧業者で
も復旧成功率は良くて70%です。
もし記録面に大きな傷がついてしまうと、どの業者に依頼されても成功率は0%に
なってしまいます。
このデータは絶対に必要なデータか?
ここで重要なのは、症状の出初めの段階で
『このデータは絶対になくしてはいけないデータかどうか?』
ということを冷静に考えることです。
ハードディスクの調子が悪くなると、ついつい焦ってデータを抜き出しにかかり
ますが、それは死にかけのハードディスクにフルマラソンをさせるようなもので、
運よく目標のデータを抜き出せればOKですが、負荷に耐え切れず記録面を傷つけ
てしまい、どんなに腕のいい業者でも復旧できない症状へ悪化させる原因にもな
りかねません。
腕のいい復旧業者はこの見極めがうまいので、復旧成功率が高くなります。
逆に言えば、トドメをさされたハーディディスクはどんな腕のいい技術者でも復
旧できないのがデータ復旧なのです。
症状に対する緻密な診断にはかなりの経験が必要です。
よくデータ復旧業者がお問合せ時に『まずはハードディスクの電源を切ってくだ
さい。』というのはこのあたりが要因です。
一般の方でそこまでの診断力がおありの方はいらっしゃいません。
できれば費用をかけたくないという気持ちもわかります。
ですからこそ、再度冷静に考えてみて欲しいのです。
『そのデータは絶対になくしてはいけないデータかどうか?』です。
もしかしたらデータ取れるかも、、、という希望は、
もしかしたらこれでトドメをさすかも、、、
というリスクに目を瞑っていませんか?
重要なもうひとつの優先順位 [期間]
このあたりを一度冷静に考えて頂ければ、
リスクを排除するべきか、費用を優先するべきかが見えてくるかと思います。
ただ、実は優先順位は復旧成功率と費用だけではありません。
実はもうひとつ大きな要素があります。
それは、『期間』です。
データ復旧でよくあるご相談が、『明日が納品期限の仕事データを復旧したい。』
といったデータに期日のある復旧作業のご依頼です。
こうなると多少コストが高くなってもよりスピードの出せる方法をご提案する必要
があります。
『子供の生まれてからの記録写真や動画を復旧したい。』となるとそれほど急ぐわ
けではありませんが、どうしても復旧を成功させたい!という判断基準になるかと
思います。
ただ、実はここがデータ復旧業者選びの難しいポイントのひとつでもあります。
データ復旧という業界自体はそれほど大きい業界ではありません。
東京や大阪など大都市にはデータ復旧を専門でおこなっている業者がありますが、
地方都市になると技術力をもったデータ復旧業者は極端に少なくなります。
そういった技術力のない業者はどうしているのかというと、技術力のある業者へ
“外注”しているのです。
“外注”するということは往復する郵送の期間が無駄になります。
また、漏えいや事故の可能性もあります。
“期間”というお客様の要望に応えるためには、自社内で完結できる技術力が必要
なのです。
業者選びのコツを伝授
次にポイントになるのがどの業者に依頼するか?です。
データ復旧と検索するといっぱい業者が出てくるかと思います。
どこもいいことばかり書いているので、どこにすればいいのかわからないと思います。
でも知ってますか?
データ復旧の費用って同じ症状でも業者によって2倍、3倍、費用が変わることも当たり
前だったりします。
逆に費用ばかりチェックしていると腕の無い業者にあたり、HDDを壊されてしまうという
可能性もあります。
技術力があって安い業者を探したいところですが、どうやって見つければいいのかわか
りませんよね。
いくつかコツを伝授したいと思います。
業者選びのコツ①:近くで診断が可能な店舗があるかどうか。
データ復旧を謳っている業者の中には、その場で診断できない業者が多いのです。
バーチャルオフィスや協力店で受付のみおこない、診断は本社へハードディスクを転送
しておこなう。という方法です。
この場合、どうしても往復に時間がかかりますし、あまり意に沿わない結果でも物を預
けてしまっているので断りにくいというデメリットがあります。
また、電話だけでは細かなニュアンスを伝えることも難しくなります。
その場で診断できる業者ならすぐに診断結果が聞けるので方針を決めるのも早くなりま
す。費用が合わなくて断る場合もHDDを預けていないので断りやすいと思います。
もちろん相手の顔が見えるという事も重要では無いかと思います。
業者選びのコツ②:価格の掲載がある業者と無い業者
当社のサイトに来訪された方の内、半分以上の方はまず費用のページをご覧になられま
す。それだけ費用がどれぐらいかかるのか?ということが判断基準に締める割合が高い
ということだと思います。
でも『データ復旧』で検索して上位にくる会社のうち、いくつかの会社が価格を掲載し
ていません。
なぜ掲載しないのでしょう?
これは簡単ですね。費用が高くて掲載するとお客様が来ないからです。
もしくは、お客様によって費用を変えているからです。
お客様のデータの重要度や属性、急ぎ度合いなどを見て価格を調整しているということ
でもあります。
一方で価格を掲載している業者のページを見ていても、実際にいくらなのかはよくわか
らない。という場合が多いです。
それは症状別に費用が書かれているのですが、その症状を判断する材料が無いからです。
これがデータ復旧の業者選びを難しくしている大きな要因だと思われます。
ではどうすればいいのでしょう。
通常の買い物であれば色々な店舗を回って安いところを探す。というのが有効ですが、
データ復旧の場合、何社も回ると症状によっては悪化してしまう可能性があります。
ただ、診断しない事には費用が確定しませんので、症状を確認するためにもお近くで
その場で診断できる業者へ診断を依頼されてはどうでしょうか?
その診断結果をもって他社に問い合わせをしてみると、安いところが見つけやすいかと
思います。
ただ安くても技術力がなくては意味がありません。
業者選びのコツ③:技術力のある業者を見極める
データ復旧をおこなう業者にはいくつかの業態があります。
1.一貫して社内で作業ができる業者 ・・・データ復旧専門店(大手・老舗)
2.一部難易度の高いものに関してのみ外注している業者 ・・・データ復旧専門店(中堅)
3.重度な物理障害は外注している業者 ・・・データ復旧専門店(個店)
4.物理障害については外注している業者 ・・・PC修理屋さんなど
5.すべて外注している業者 ・・PCの販売店など
つまり、外注に依存する比率が低くなればなるほど技術力が高い。という構図になって
います。
これは一側面しか表していないかもしれませんが、技術力を判断するひとつの指標には
なるかと思います。
ではどうやって見極めるかが難しいところです。
素直に質問してみるのも良いかと思います。
外注に出す場合がありますか?という質問やPC-3000を持っているか?クリーンベンチや
クリーンルームはあるか?などは目安になるかと思います。
ただ、それらは良くある質問なのであらかじめ答えを準備している可能性もあります。
ですので、『物理障害時に復旧が難しい型番にはどういったものがありますか?』や、
『復旧作業にはどういった機材をつかうのですか?』、『分解時にやってはいけない事
とかあったりしますか?』といった捻った質問をしてみるのも技術力を聞き出す方法か
もしれません。
他にもいくつかコツはありますが、長くなりましたので一旦これぐらいにしたいと思い
ます。
これら3つのコツを押さえるだけでもより希望にあった業者選びに役立つのではないか
と思います。
どうしても不安になったかたは、お気軽に私までご相談ください。