データ復旧事例
再起動するとディスクエラーで起動しなくなったLANDISKからのデータ復旧
障害状況
メーカー:アイ・オー・データ 型番:HDL-GTR4.0(1TB×4台構成、RAID10)
症状:起動しない。 障害状態:ディスクエラー
RAID5はよくトラブルが起きると聞いていたので、もともとRAID5で構築されていたのを、RAID10に変更して運用していました。5年ほど使い続けていたのですが、最近動きが不安定に感じるようになったので再起動をかけてみたところ、ちょっとするとディスクランプが赤く点灯してアクセスできない状態になってしまいました。RAID10はトラブルが起きにくいと聞いていたので、バックアップも行っていませんでした。CADで作成したデータがほとんどで、エクセルやワード、PDFなどがあります。なんとかデータの取り出しをお願いします。
対応内容
HDL-GTR4.0の診断を行ったところ、1番のHDDに認識障害が発生していました。それ以外のHDDからは障害を確認できなかったので、1番HDDの認識不良からくる起動不良と思われます1番以外のHDDを使用して、RAIDの再構築を行い、データの整合性を確認し、データのオープン確認を行いました。ファイルのランダムオープン確認で問題なくデータを確認できたので、復旧データとしてお渡ししました。
作業結果
TS-X4.0TL/R5より、90%以上のデータの復旧に成功しました。
担当者より
RAID設定を変更されたNASからのデータ復旧でした。RAIDが構築されている機器で圧倒的に多いのがRAID5です。RAID5の運用機器の絶対数が多いだけに、発生するトラブルの数も必然的に上がってきます。理論上の話になりますが、RAID5では、1台までのディスク障害なら換装することで、障害を回避できます。しかしRAID10では、ディスクのスワップを含め、換装するという概念がないので、障害が発生すると、アクセス不可が発生しやすくなります。冗長性(信頼性)の観点からでは、RAID5の方が冗長性が高いのではないかと思われます。それ以上の冗長性を求められる場合は、RAID6をご利用いただくとよろしいかと思います。
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