データ復旧事例
あれ?このmicroSDの容量って・・・?
障害状況
メーカー:Sandisk? 型番:128GBのmicroSDカード(実際は8GB程度でした)
症状:データが書き込めない? 障害状態:データ破損
撮影の仕事をしていて、1年ほど前にこちらのmicroSDカードを購入してストックし、最近使いだしました。ある程度撮影を進めていくと、途中でカメラが止まったりしだしたので、とりあえず別のSDカードで対応してその場は乗り切ったのですが、後から確認してみると、8GB程度までしかデータがなく一部のデータが破損している状態でした。この破損しているデータの復元は可能でしょうか?
対応内容
来店される前に伺った症状から、偽装商品のmicroSDカードではないかという疑惑はありました。調べていくと、セクタレベルで途中から見事なくらいデータが書き込まれている形跡がありませんでした。ちょうどデータの書き込みが終わっていたところが、データ容量的に8GB前後のところであったので、間違いなく偽装商品であると判断しました。お客様には容量偽装がされたた媒体であることをお伝えし、破損データについても、データの書き込み量から本来保存されるべきデータの一部が欠落したことによるデータ破損のため復旧ができない旨をお伝えいたしました。
担当者より
今回の騒動自体は1年ほど前からありましたが、実際にお持ち込みいただいたのは初めてでした。診断に行う時間が限られていたので、ブログ等で公開されているような検証まではできず、媒体そのものに書き込まれている情報がどうなっているのかというところで初期診断を終了せざるを得ませんでした。我々プロの目から見ても、128GBの容量の場合、認識する容量がそのまま128GBになることはまず考えられないです。
今回のmicroSDカードは非常に安かったということですが、安いモノにはワケがあるということを肝に銘じ、次からはこのような騒動に巻き込まれることがないようにしていただきたいです。