データ復旧事例

アクセスできなくなったテラステーション(TS3200D0402)からのデータ復旧(論理障害　神戸市長田区　教育関連業)

投稿日：2023.08.24 更新日：2023.08.24

メーカー：バッファロー製(内蔵：Seagate製)
型番：TS3200D0402(内蔵：ST2000DM001)
症状：データが使えなくなった
障害：論理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

従業員同士が作成した資料を共用できるサーバーとして使用していました。先日計画停電があったのですが、それ以降サーバーが使用できなくなってしまいました。保存していたエクセルやワード、パワーポイントなどのデータが必要です。データがなくなってしまうと業務的に損失が大きいため、何とかデータの復旧をお願いしたいです。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果

データ復旧専用機器にてテラステーションのハードディスク2台初期診断を行ってみたところ、2台とも特に物理的な障害は見当たらなかったため、物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

データ復旧専用機器を使用してハードディスクのクローン作業を開始しました。1台のハードディスクについては、特に問題が発生することなく全領域取得することができましたが、もう一台のハードディスクからは一部不良セクタの発生を確認しましたが、負荷調整を行って再度読み出しを行ったところ最終的に全領域の情報を取得することができました。RAIDデータ復旧機器に作成したクローンディスクを接続し、データの整合性の確認を行ってみました。整合性の確認については、同一セクタ情報をランダムに確認してみたのですが、同一データが書き込まれていたため、RAID1であることを確認できました。データ領域内へのアクセスを行ってみると、フォルダやファイルの存在が確認できたため、確認できたデータの一時取得を行うことにしました。一時取得できたデータから、エクセル、ワード、パワーポイントそれぞれのデータから30ファイルランダムに選択してオープン確認を行てみたところ、選択したファイルすべて正常に開けることが確認できました。

復旧作業の結果

一時取得にて確保したデータのデータリストを作成し、お客様に作業結果の報告と合わせてお送りしました。少々お時間をいただきましたが、必要なデータは復旧できているとの判断をいただけたため、納品用媒体へデータの移行を行って、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

RAID1の場合、ログ監視ができていれば、ハードディスクの障害などがあったとしても直近まで正常に動いていたハードディスクを特定することが可能です。しかしながらなかなかログを残されていることはなかなかないため、実際に書き込まれている情報から判断をさせていただくことが現実的な確認方法となります。よくRAID1の場合は、障害が起きたとしても全く同じデータが書き込まれているので、2台あればどちらのハードディスクからでもデータ復旧ができると思われがちですが、時間差でハードディスクの障害があった場合は全くの同一データが保存されていることがないため、整合性の確認作業が必須となってきます。データ復旧の依頼をいただく際に最新データの重要度が非常に高いため、整合性の一致がない場合新しいデータが保存されているハードディスクが重要となるため、RAID1で運用されている機器をご使用の場合は、必ずRAIDを構成するハードディスクすべてをお持ちいただきますようお願いいたします。