データ復旧事例

高額で一度諦めたハードディスク(ST380815AS)からのデータ復旧(重度物理障害　山口県下関市　個人の方)

投稿日：2023.06.22 更新日：2023.06.22

メーカー：Seagate製
型番：ST380815AS
症状：起動しない
障害：重度物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

10年ほど前にハードディスクが故障して別のデータ復旧会社に見てもらうと、かなり高額の見積もりだったので、一度諦めて様子を見ることにしていました。ふとした時にインターネットで調べてみると、クイックマンさんのWEBサイトがあり、定額で対応できそうなので、とりあえず診断を行ってもらうことにしました。子供たちの写真を保存していたのですが、このハードディスクにしか当時のデータが残っていないので、なんとかデータの復旧をお願いしたいです。

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診断の結果

データ復旧専用機器にて初期診断を行ってみたのですが、通電確認時にモーターの回転を確認できなかったため、重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

詳細診断の時点で、制御基板に以上の発生を確認したため、基板の修復を行いました。改めて通電確認を行ってみると、カチカチという異音の発生を確認したため、ハードディスクを開封し、データの読み書きを行うヘッド部分の交換作業を行いました。その後、専用機器を通して状態の診断を行ってみたところ、クローン作業が可能な状態になっていたため、クローン作業でのクローンディスクの作成を行いました。作成したクローンディスクの一部に傷が入っていると思われるような周期的な不良セクタの発生を確認しましたが、全体領域の99.9%の領域取得に成功しました。作成したクローンディスクのデータ領域内の確認を行ってみましたが、データの存在を確認できなかったため、解析作業を行って確認できたデータの一時取得を行いました。一時取得できたデータは、フォルダの構成が完全に破損し拡張子ごとでのデータ取得となりましたが、写真データのオープン確認を行ってみたところ、選択した30ファイルのうち、２８ファイル正常に開けることが確認できました。

復旧作業の結果

写真データのサムネイルを作成してお送りし、お客様へ作業完了の報告を行いました。お客様からは、とにかく写真のデータが復旧できているということで満足いただけたため、復旧成功とさせていただき、データのお渡しを行いました。

担当技術者より

お客様からはハードディスクから異音が発生していたというお話を伺っていましたが、長期保管をされていたこともあり、基板の損傷も発生させていました。長期保管を行われる場合、密閉が可能な容器や袋に乾燥材と一緒に入れていただき保管いただくことで、重症化率を下げることができます。また、モーターが回らなくなってしまうこともあり、そうなると、ご相談いただく復旧会社によっては、非常に高額な作業となってしまう場合もあります。長期保管のための対策を行われていても重症化のリスクはゼロではないため、早めにクイックマンをはじめとするデータ復旧専門業者へご相談ください。