データ復旧事例

復旧ソフトが使えなかったデスクトップパソコン(型番不明)のハードディスクからのデータ復旧(物理障害　香川県高松市　OA機器販売業)

投稿日：2023.05.16 更新日：2023.05.16

メーカー：Diginnos製(内蔵：東芝製)
型番：不明(内蔵：DT01ACA100)
症状：起動しない
障害：物理障害
費用：49,800円 (税込54,780円)～
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

お客様からパソコンが起動しなくなったということでお預かりしたデスクトップパソコンです。BIOSではハードディスクを認識できていたため、データ復旧のソフトを使用して保存されているデータを取り出そうとしてみたのですが、2%ほどのデータの読み込んでから3時間ほど経過を見ていたのですが、ハードディスクへのアクセスはしているようですが、進捗が全く進まない状態で、専門業者に頼もうということになりました。お客様からはデスクトップとドキュメントに保存しているデータが最重要と伺っています。一度ハードディスクは取り出していますが、念のために組み戻しています。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果

お預かりしたパソコンからハードディスクを取り出し、初期診断を開始しました。専用機器上での起動から認識、制御情報へのアクセスには特にこれといった問題は発生しなかったのですが、データ領域へのアクセスを行った際にほぼ一定のパターンでの不良セクタの発生を確認しました。おそらくハードディスク内でスクラッチが発生し、それに伴う傷である可能性が高いと判断し、物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器にてハードディスクのクローン作業を開始しました。作業開始当初は、周期的に不良セクタが発生していましたが、ある程度進むと不良セクタの発生はなくなり、順調に情報の読み出しを行っていました。負荷調整などを行って読み出せる限りの情報を読み出したところ、99.99%以上の領域取得に成功しました。作成したクローンディスクのデータ領域内へアクセスを行ってみましたが、一部のフォルダのみ読み込めていて、ユーザーフォルダなどいくつかのフォルダが表示されていなかったため、解析作業を行うことにしました。解析作業の結果、ユーザーフォルダなど解析前には表示されていなかったデータが確認できたため、データの一時取得を行い、オープン確認を行うことにしました。

復旧作業の結果

デスクトップとドキュメントに保存しているデータが最重要とのことであったため、これらのフォルダに保存されているデータを30ファイルほどランダムにピックアップしてオープン確認を行ってみたところ、選択したファイルすべて正常に開けることが確認できました。一時取得したデータからデータリストを作成し、お客様に作業完了の報告を行い、必要であれば、ファイルのオープン確認依頼を行っていただくようお願いしました。お客様からはデスクトップにあるいくつかのフォルダ内のデータに対してオープン確認んお依頼をいただき、対象となったファイルのオープン確認を行ってみましたが、すべて正常に開けることを確認できたため、復旧作業成功とさせていただき、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

障害発生時にデータ復旧ソフトを使用してデータを取り出すという行為自体は間違いではありませんが、復旧ソフトのスキャン作業は、障害が起きたハードディスクに対しては、それなりの負荷をかけてしまいます。今回のように不良セクタが発生している場合、不良セクタの領域に対してハードディスクが無理やりにでもデータを読み出そうと負荷を高めてしまうことにより、スキャン作業が停止しているように見え、ハードディスク自体の状態によっては、重症化を引き起こすというリスクが発生します。スキャン作業がどこまで進んだとしても、途中で感染にとなるようノアことがあれば、不良セクタが発生しているという可能性があるため、早急に作業を中断してクイックマンなどのデータ復旧専門業者にご相談いただくことをお勧めします。