データ復旧事例

再起動後使用できなくなったテラステーション(WS-QV8.0TL/R5)からのデータ復旧(論理障害　広島県尾道市　製造業)

投稿日：2023.03.28 更新日：2023.03.28

メーカー：バッファロー製(内蔵：HGST製)
型番：WS-QV8.0TL/R5(内蔵：HCS5C2020ALA632)
症状：データアクセスができなくなった
障害：物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：5日程度

※オプション料金別

お客様より

1週間ほど前からテラステーションへのアクセスが不安定になり、バックアップも正常に行えていない状態でした。二日ほど前にとうとうアクセスができなくなって再起動を行ってみたのですが、起動開始からしばらくして警告音が鳴って起動できません。営業部門で使用しているデータが全くアクセスできず、業務のほとんどが正常に行うことができていないため、できる限り早くデータが欲しいです。

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診断の結果

専用機器にて4台のハードディスクの初期診断を行いました。初期診断の結果、４台とも特にこれといった物理的な障害は見当たらなかったため、論理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器にてハードディスクのクローン作業を行い、4台のハードディスクのクローンディスクを作成して詳細の確認を行っていくことにしました。RAIDデータ復旧専用機器上では、4台のクローンディスク全てが正常に認識てきていて、RAID5の再構築も正常に行えていたのですが、確認できたデータの一部にファイル破損やデータが存在しなかったため、4台のディスクそれぞれで保持している情報量に確認を行ってみることにしました。すると、2番のハードディスクに書き込まれている情報量がほかの3台に比べて非常に少なかったため、2番のクローンディスクをRAIDの構成から除外して再度RAID5の構築を行ってみました。再構築したRAID5のデータ領域からは、当初確認できなかったフォルダの構成や破損していたファイルが正常に開けることを確認できたため、データの一時取得を行うことにしました。一時取得したデータのエクセルやPDFファイルなどを30ファイルほど選択しオープン確認を行ってみましたが、選択したファイルすべて正常に開けることを確認できました。

復旧作業の結果

取得できたデータのリスト作成してお客様に確認を行っていただいたきました。お客様からは復旧成功という判断をいただくことができましたが、データ量が5TB程度をなっていて、全データを1度でお渡しするためには数日必要となるため、リスト上で特に優先度が高いデータを選定していただき、先行納品データとしてお渡ししました。その後、全量データを別途ご準備いただいた納品用媒体へ移行させ、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

最近ではNASやサーバー機をはじめとするRAID構成機器の普及に伴って、数TBの非常に大容量のデータ復旧のご依頼をいただくことが増えてきています。取得できたデータの総ファイル数やディスクのフォーマット形式によっても納品データのお渡しまでにいただく時間には差があるのですが、3TB以上のデータ量になると、お渡し準備が完了できるまでに数日いただく場合があります。データお渡しまでの日数予測を行ってご依頼いただいたお客様にはお伝えして了解をいただいてから全量データでのお渡しを行いますが、ある程度のデータ量までであれば、特に重要度の高いデータに絞って先にデータをお渡しすることも可能です。大容量データのお渡しとなる場合、担当エンジニアにご相談いただければと思います。その場合、数ファイル程度であればファイル単位でのご指定も可能ですが、基本的にフォルダ単位でのご指定になることを御理解いただきますよう、お願いいたします。