データ復旧事例

データへのアクセスができなくなったリンクステーション(LS750D0802)からのデータ復旧(物理障害　岡山県津山市　印刷業)

投稿日：2023.03.23 更新日：2023.03.23

メーカー：バッファロー製(内蔵：Seagate製)
型番：LS750D0802(内蔵：ST400DM004)
症状：データアクセスができなくなった
障害：物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：5日程度

※オプション料金別

お客様より

一昨日から突然データが見れなくなってしまいました。近くにあるパソコン修理のお店に持ち込んでみましたが、1日預けて中に書き込まれている情報が特殊なので対応できないと言われて返却されてしまいました。気になったので、自身でもハードディスクをパソコンにつないでみましたが、読み込んでいるようではあったのですが、データが全く見れません。データのほとんどが仕事で作成した画像のデータです。

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診断の結果

専用機器にて2台のハードディスクの初期診断を行いました。初期診断の結果、1番のハードディスクは正常でしたが、2番のハードディスクに不良セクタが見つかったため、物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器にてハードディスクのクローン作業を開始しました。1番のハードディスクについては、初期診断の結果通りにデータ領域全ての情報を取得することができました。2番のハードディスクからは、全体領域に対して1%程度の不良セクタの発生を確認しましたが、負荷調整を行って不良セクタの領域に対して再度の情報の読み出しを行ってみたところ、30セクタほどの不良セクタが残ってしまいましたが、ほぼすべての領域を取得することができました。作成したクローンディスクをしようしてRAID環境の再構築を試すと、構成がRAID0であることが確認できました。構築したRAID0のデータ領域へのアクセスを行ってみると、フォルダやファイルの存在が確認できたため、とり急ぎデータの一時確保を行いました。一時確保したデータの中で、JPGやPNGデータをそれぞれ30ファイルほどランダムにピックアップしてオープン確認を行ってみましたが、選択したファイルすべて正常に開けることを確認しました。

復旧作業の結果

取得できたデータのリストと画像データの一部をサムネイル化してお客様に確認を行っていただいたきました。念のためにということで、お客様からいくつかのフォルダを指定いただき、保存されている画像データのサムネイルが欲しいという依頼をいただきました。指定いただいたフォルダ内の画像データのサムネイルを作成し、確認をいただいたところ、復旧作業成功という判断をいただくことができました。納品用媒体へデータの移行を行って復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

RAID0は耐障害性がないRAID構成です。RAIDを構成するディスクが1台でも障害を発生させてしまうと、障害の状態によっては、保存していたデータのすべてを諦めなければならなくなります。そのため、最近ではあまり使用されなくなってきていますが、まだまだ使用されている結構あるかと思います。耐障害性を重要視される場合は、使用できるディスクの台数によって変わりますが、RAID1やRAID5、RAID6を利用されることをお勧めします。