データ復旧事例

ASUSTOR製NAS（AS-202TE）からのデータ復旧成功事例（重度物理障害　NASに接続できない　岡山県倉敷市　製造業）

投稿日：2022.11.21 更新日：2022.11.21

メーカー：ASUSTOR製 (内蔵：WesternDigital製)
型番：AS-202TE (内蔵：WD20EFRX)
症状：NASに接続できない
障害：重度物理障害
費用：198,000円 (税込217,800円)～
期間：約1週間

※オプション料金別

お客様より

社内のネットワークから接続できるように設定していた共有のNASで、週明けに出社した朝からピーピーピーとアラーム音が鳴っている状態でした。電源ボタンの長押しで一回再起動してみたり電源コード・LANケーブルを全部抜き10分ぐらい放置して再度起動させても全くどうにもならない状態です。見積もりのEXCELファイルやFAXで受信したPDFファイルが大量に入っていてすぐにでも必要なものがありデータ復旧をお願いします。

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診断の結果

お預かりしたNASに搭載されている2台のハードディスクを専用機器で診断した結果、両方のハードディスクが専用機器でも正常認識できない状態になっていました。RAID構成はRAID1とのことでしたので、2台ともに重度物理障害の処置を実施し、最新のデータが保存されているハードディスクのデータが復旧できるかどうか試みました。

復旧作業にチャレンジです

重度物理障害が発生しているハードディスクのドナーパーツを用意し、それぞれ症状別に重度物理障害の処置を実施いたしました。作業の結果1番・2番両方のハードディスクが専用機器で正常に認識できるようになり、お客様のデータも確認することができました。中のデータの更新日付を入念に確認し、最新のデータが保存されているハードディスクからデータを取り出しました。

データ復旧作業の結果

取得したデータのファイルチャックを当社環境で実施いたしました。最新のデータから順にエクセル・PDFのデータ30個を開くことができるか試してみましたが、30個すべて正常に開くことができました。お客様にも復旧データをご確認いただきましたが必要だったデータが揃っているとのことでしたのでご納品させていただきました。

担当技術者より

RAID1（ミラーリング）で構成されているNAS機器のデータ復旧は1台だけでもいいのではという声をよく聞きます。しかし、RAID1の状態で2台ともにハードディスクが故障しているとどちらのハードディスクが先に壊れてどちらで最近まで使用できていたか判りません。場合によっては2~3年前に片方が故障してしまっていて1台だけのデータ復旧だとその時期のデータしかなく、役に立たないということもあり、2台のデータ復旧作業が必須となります。