データ復旧事例

ネットワーク上で見れなくなったハードディスク(WD30EZRZ)からのデータ復旧(物理障害　大阪市此花区　デザイン業)

投稿日：2022.10.04 更新日：2022.10.04

メーカー：WesternDigital製
型番：WD30EZRZ
症状：ネットワーク上で見れない
障害：物理障害
費用：59,800円 (税込65,780円)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

NASで使用できるハードディスクのケースを購入して使用していました。昨晩なのですが、NASのデータの読み込みができなくなったので再起動を行ったのですが、起動できなくなってしまいました。ハードディスクを取り出してUSBで直接パソコンにつないでもハードディスクは読み込んでいるようですが、パーティションなどを全く読み込んでくれません。仕事のデザインデータや個人の写真や動画のデータなどを保存しています。写真などについては思い出があるので何とか復旧していただきたいのですが、それ以上に仕事で使用しているデータの復旧をお願いしたいです。

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診断の結果

専用機器にて初期診断を行いました。起動から認識、制御情報に関しても障害となりそうな要素が見つかりませんでしたが、データ領域内へのアクセスを行うと、大量の不良セクタが見つかったため、物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器にてハードディスクのクローン作業を開始しました。初期診断時の不良セクタの発生を確認した領域は全体領域の1%も満たない領域でしたが、それ以外にも細かい傷が発生していると思われる不良セクタの領域が発生していて、最終的に全体領域の98.5%程度の領域取得となりました。作成したクローンディスクを使用してデータ領域内へのアクセスを行ってみたのですが、ファイルやフォルダの存在が確認できたため、全データの一時取得を行いました。一時取得したデータ内の写真データを中心に40ファイルほどのオープン確認を行ってみましたが、すべて正常に開けたため、復旧成功と判断しました。

復旧作業の結果

データリストを作成してお客様に確認を行っていただいたところ、多分大丈夫と思うけど実際のデータを確認させてほしいという要望をいただいたため、一部ファイルについて専用環境での確認が必要であることから、お客様にデータ確認用の環境を準備していただいて、データの確認を行っていただきました。確認いただいた結果、必要なデータは復旧できているとのことでしたので、復旧データとしてお渡しを行いました。

担当技術者より

クローン作業を行っている際に、破損領域だけかと思っていたら、傷が発生している可能性がある領域も見つかってきたため、データ破損のリスクがとても心配になりましたが、結果的に無事にデータ復旧を完了させることができました。初期診断時点で、不良セクタの発生を確認した場合、フォルダやファイル破損のリスクをお伝えしていますが、必ず起きるというものでもありません。無理に環境の再構築などを行おうとせず、まずはクイックマンへご相談いただけますよう、お願いいたします。