データ復旧事例

ハードディスクを認識しない自作サーバー(ST1000DM003)からのデータ復旧(物理障害　大阪府東大阪市　動画作成関連業)

投稿日：2022.09.06 更新日：2022.09.06

メーカー：Seagate製
型番：ST1000DM003
構成：1TB×4台構成、RAID5
症状：ハードディスクを認識しない
障害：物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

過去の撮影したデータの保存で使用していたいくつかのハードディスクをNASにまとめて使用することがなくなったため、有効活用する方法がないかパソコンに詳しい知り合いに相談したところ、作業で使用しているパソコン内にデータ領域としてハードディスクを組み込んでくれました。そして最近パソコンを起動させた際に追加してくれたドライブが読み込めなくなってしまいました。編集中の動画データを取り出していただきたいです。パソコン自体は使用できるので、ハードディスクだけを持ち込みたいです。

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診断の結果

専用機器を使用してハードディスクの初期診断を行ったのですが、RAIDを構成している4台のハードディスクのうち、2台から物理障害の発生を確認しました。お客様に診断結果の報告を行い、作業の了承をいただいて復旧作業を開始しました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器のて4台のハードディスクのクローン作業を行いました。物理障害が確認されたハードディスクに関しては負荷調整などを行いましたが、それぞれ10%程度と5%程度の不良セクタが発生していました。残る2台のハードディスクについては、特に不良セクタなどは見つかりませんでした。RAIDデータ復旧専用機器に4台のクローンディスクを接続し、RAID5完了の再構築を行おうとしたのですが、データ復旧用のツールでは再構築ができなかったため、RAIDの構造解析を行い、確認できた情報からRAID5の再構築を行いました。再構築が完了したRAID環境内ではフォルダやファイルの存在が確認できたため一時取得を行い、一時取得できたデータからファイルのオープン確認を行うことにしました。お客様からはあらかじめ今回の復旧対象となるフォルダ情報は伺えていたため、対象フォルダ内にある動画データのオープン確認を行ってみましたが、選択したファイルが正常に開けることが確認できたため、復旧作業成功と判断し、お客様へ連絡を行うことにしました。

復旧作業の結果

梅田大阪駅前店へご来店いただき、一時取得できたデータの確認を行っていただきました。今回のデータ復旧にて重要度が高いというデータについては問題なく復旧できていることが確認いただけましたが、過去データの一部に破損がありはしたものの納品済のデータなので、問題なしという判断をいただくことができたため復旧成功とさせていただき、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

ハードディスク内で不良セクタが発生している場合、ファイル破損が発生しているリスクがあるというところは、よくご案内をしていますが、これがRAIDを利用されている場合、状態によってはデータ復旧自体ができなくなってしまっている場合もあります。RAIDの構造解析においては、4台構成で運用されていた場合、3台構成での解析作業で、データの復旧ができる場合もあるため、多少のお時間をいただく場合もありますが、まずはデータ復旧のご相談をいただいて作業のご依頼をしていただくことが、非常に重要です。