データ復旧事例

ACアダプタの差し間違いで動かなくなった外付けハードディスク(MyBookEssential)からのデータ復旧(重度物理障害　山口県宇部市　建設業)

投稿日：2022.06.16 更新日：2022.06.16

メーカー：WesternDigital(内蔵：WesternDigital製)
型番：MyBookEssential(内蔵：WD10EARS)
症状：ACアダプタの差し間違い
障害：重度物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

1週間ほど前まで現場事務所で使用していました。作業が完了したため事務所を引き払って会社に戻ってきた際に新しい現場データをコピーするために使いたかったのですが、電源が見つからずとりあえずで見つけたACアダプタを使用したところ、焦げた臭いにおいがMyBookEssentialからしてきたため、慌てて電源を抜きました。CADやエクセル、ワード、PDFなどのファイルが必要です。

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診断の結果

お預かり機器を分解し、USBの基板を確認すると、明らかに燃えている痕跡が見つかりました。中にあるハードディスクを専用機器にて診断してみましたが、モーターの回転がなく通電状態を確認できなかったため、ハードディスクの基板調整などの物理的な調整を行うため、重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

ハードディスクの制御基板から必要な情報を取り出そうとしてみたのですが、アクセスができない状態であったため、交換用の基板に一部の部品を載せ替え、読み込みが可能な状態を確認しました。制御基板を組戻し、専用機器にて稼働状態を確認してみましたが、ハードディスク自体は深刻な状態ではなかったため、そのままクローン作業を行うことにしました。作成したクローンディスクから、データ領域へのアクセスを行ってみたのですが、データの存在が全く確認できなかったため、お預かり機器特有の暗号化措置が取られていると判断し、暗号化の強制解除を行ってみると、保存されているデータの存在を確認することができました。念のために一部のエクセルやPDFファイルを30ファイルほどピックアップしてオープン確認を行ってみましたが、選択したファイルすべて正常に開けることを確認しました。

復旧作業の結果

復旧作業にて取得できたデータのリストを作成し、作業完了の報告を兼ねてお客様へお送りしました。お客様からはイメージしていた通りのデータがあるとのことで、念のためににオープン確認の結果をお伝えしたうえで復旧成功と判断いただき、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

WesternDigital製の外付けハードディスクは、現行モデルのほとんどが暗号化措置を製造段階で施されています。そのため、認識不良などでハードディスクを取り出して直接接続などを行っても、保存されているデータの確認を行うことはまずできません。今回のような障害を含め、データ復旧が必要となった場合、データ復旧の専門業者が持つ技術に頼るしかないというところが正直なところです。もちろんクイックマンではMyBookEssentialのような暗号化措置が行われているハードディスクからでもデータ復旧を行うことができます。データ復旧のご相談、ご依頼いただく際は是非クイックマンへ！